CES 2011でついに発表されたAMDの「Fusion APU」。会場のAMDブースでは同製品を搭載するノートパソコンやMini-ITXマザーボードなどの展示があった。本稿では、その中から日本市場向けで発売される可能性が高そうな製品をまとめて紹介しておきたい。

これまでのNorthbridgeとGPUとCPUが低消費電力な1チップに……というAPUの利点をアピールする展示ボード

Fusion APUは、CPUにGPU機能を統合したAMDの新世代プロセッサで、APUとは、CPUがCentral Processing Unitであることに対して、Accelerated Processing Unitの頭文字をとったもの。現時点では「Brazos」(開発コード名)プラットフォームとして知られる小型デスクトップや低価格ノート、ネットブック向けの低消費電力APU、「AMD Eシリーズ」と「AMD Cシリーズ」の2シリーズが投入されている。詳しくはこちらの発表記事を参照いただきたい。

マザーボード

MSIの「E350MS-E33」。HDMIとUSB 3.0、PCIe x16、通常サイズのDIMMなど、使い勝手がよさそうなAMD E350搭載Mini-ITX

GIGABYTEの「GA-E350N-USB3」。上記のE350MSと似た構成だが、オンボード出力を重視した仕様

MSIのMini-ITX搭載小型パソコンも出展されていた

AMD Eシリーズ搭載ノート

Sonyの「VAIO VPCYB15CKX」。VAIO Yシリーズの新モデルとして国内発表された

Lenovoの「ThinkPad X120E」。ThinkPad X100eの後継!? AMD E350を搭載

Lenovoの「IdeaPad G575」。AMD E350はこういったテンキー付の大画面ノートでも採用があるようだ

Lenovoの「IdeaPad G475」。こちらは先ほどのIdeaPad G575のサイズ違いで、AMD E350搭載

Acerの「Aspire 5253G」。Acer AspireシリーズもAMD E350搭載ノートを用意

HPの「Pavilion dm1z」。シンプルなソリッドデザインのAMD E350搭載ノート

MSIの「MSI Wind CR560」。MSI Windシリーズの大画面ノートで、AMD E350を搭載

MSIの「MSI Wind U270」。ネットブックサイズのWind UシリーズのAMD E350搭載モデル

ASUSの「ASUS 1215B」。製品型番には数字のみだが、Eee PCシリーズになるようだ。AMD E350搭載

「VAIO VPCYB15CKX」のデバイスマネージャ。デュアルコアとRadeonが確認できる

「ThinkPad X120E」のWindows Experience Index。正確に出ているか不明だが、3Dスコアが比較的高め

AMD E350搭載ノートには「VISION」ロゴのシールが貼付されていた。Eシリーズ搭載の目印になりそうだ

AMD Cシリーズ搭載ノート

Acerの「Aspire One 522」。Atomネットブックで一世を風靡したAspire OneのAMD C50搭載モデル

「Aspire One 522」のデバイスマネージャ。Radeonのモデル名がE350と異なる

「Aspire One 522」のWindows Experience Index。これも正確に出ているか不明だが、上記のE350と異なる傾向

AMD E350搭載ノートとは異なり、AMD C50搭載ノートには「HD INTERNET」のロゴ。インターネットやメール、一般的なPC機能が快適に動作することをあらわすロゴだそうだ