便利そうで意外に面倒なのが、iPhoneのGoogleマップでの店舗検索。例えば、出かけた先で「今日は牛丼が食べたい!」と思った時に「牛丼」で検索すると赤い玉のピンで地図上に表示されるのだが、どの牛丼チェーンかは各々をタッチしないとわからない。それならと「松屋」で引くと今度は違う松屋も含めて検索してしまう。検索キーワードを変更するたびに縮尺が勝手に変わることも多い。食事前にイライラしながら検索を続けるのは体に毒だ。そんな悩みを解消するのがこの牛丼屋表示アプリ「牛丼マップ」である。しかも無料。

「牛丼マップ」はその名の通り牛丼屋だけを表示できるアプリ。無料なので牛丼愛好家は是非入れておきたい。「吉野家」「松屋」「すき家」「なか卯」をサポート

Googleマップの赤い玉のピンと違い、店舗はロゴで表示されているのでチェーン店の種類いは一目瞭然。これが画面上から降ってくるのはなかなか楽しい

Googleマップで検索すると適切な縮尺に地図が変更され、店舗数も限られてしまうが、牛丼マップはiPhone内のデータを利用するため、全国の店舗をすべて出すこともできる

Googleマップと根本的に違うのは、「Googleマップ」と「iPhone内の店舗データ」を重ね合わせて表示する構造になっている点だ。現在、「吉野家」「松屋」「すき家」「なか卯」の4つのチェーン店3,933店舗を網羅しているが、これがすべてiPhone内に収納することによって牛丼屋だけに特化した表示と検索を可能にしている。つまり、Googleマップで「牛丼」を検索するためには、「起動」→「検索ワード入力」→「検索」で、3工程+文字入力が必要だが、牛丼マップは「起動」だけで表示ができるのである。

この仕組のおかげで赤い玉のピンの代わりに各チェーンのロゴを表示でき、「俺は吉野家しか食べない」とか「すき屋となか卯が大好き」といった好みに合わせた表示も一度設定するだけで可能となっている。さらに、Googleマップは地図を指でスライドさせると再検索の操作が必要になるが、牛丼マップは指で地図を動かすと画面の上から牛丼屋のロゴがドンドン降ってきて地図に突き刺さる。一回体験すればGoogleマップとの違いがよくわかってもらえるはずだ。

Googleマップで、まず「牛丼」で検索すると赤い玉のピンで表示されるが、どこのチェーン店かはタッチしないと判断できない。そこで「吉野家」で検索してみると一応いい感じで引けるのだが、「松屋」で検索したら関係のない松屋まで表示してしまった

牛丼マップは、起動後すぐに現在地に牛丼屋を表示してくれる。しかもロゴ付なのでチェーン店の違いが一目瞭然。さらに「設定」で自分が表示させたいチェーン店を変更することができるので、牛丼に一家言ある人にはとても便利だ

なお、対応モデルは、iPhone、iPod touchおよびiPad互換、OSはiOS 3.1以降、ジャンルはナビゲーション、アプリサイズは0.7MB、対応言語は日本語、執筆時のバージョンは1.1.1。残念ながら「神戸らんぷ亭」や「牛丼太郎」はこの時点ではまだサポートされていない。