「WZ EDITOR 7」

WZソフトウェアから「WZ EDITOR 7」が発売された。WZ EDITORは縦書き表示や原稿用紙表示、文章のアウトライン、ルビの挿入、校正機能など充実した機能を備えたテキストエディタだ。WZ EDITOR7からは、テキストの自動分析・入力補完機能「WZ-Research」、WZ EDITOR専用の日本語入力システム「WZ-IME」など魅力的な新機能が搭載されている。同社のWebサイトには体験版も公開されているので、ユーザーはこれらの機能を試すことも可能だ。

自動分析・入力補完機能「WZ-Research」

まずは、新搭載のWZ-Resarch機能だが、1文字の入力時からテキスト中の語句を自動分析して、入力候補を瞬時に表示してくれる(図2)。[Ctrl]+[Alt]+[J]でこの機能の呼び出しが可能になり、画面左下に「R」が表示される。

図2 1文字入力するごとにテキスト内を解析して入力候補を表示する

長い固有名詞が出てくる場合など、頭に完全には入っていないが一度入力したものを再度入力しなければならない場合では、コピー&ペーストを利用することが多い。英文字の商品名や、聞いたことの無い人名などを何度も入力しなければならないケースだ。この「WZ-Research」をオンにしておけば、圧倒的に手間が省ける。最初の1文字だけ覚えておけば、候補として表示してくれるのだ。

同様に、たとえば小説のようなものを書いているとしよう。キャラクター設定がそれほど定まっていない段階で、複数の登場人物の名前を毎回確認していたのでは、筆が先に進まない。このような場合でも、1文字単位から入力候補として素早く表示してくれる。最初の1文字さえ思い出せれば、複数の登場キャラクタ名も候補がズバリ指し示してくれる。余分なところに脳内メモリを使うことなく、執筆に集中できる。

図3 [R]が表示されているときは入力補完が働いている

図4 文中のキャラクタ名なども簡単に把握

固有名詞だけではなく、日本語の動詞や形容詞も補完されるほか、英単語なども候補として表示される。HTMLやCSSなどのタグを入力する場合にも入力補完で表示され、矢印下キーを押せば、<html>や<body>なども括弧付きで入力できるし、その他のプログラミング言語でも利用できる(図5)。

図5 HTMLタグなどでも同様に補完が働く

また、[表示]→ [スタイル] → [表示スタイル一覧]から特定の言語を選択しておけば、入力せずともはじめから補完機能がセットされるので、これを利用するのもよいだろう。候補表示中に右矢印キーを押すとその候補以下の文章も呼び出すことが可能だ。補完はテキスト単位の解析で行われており、辞書登録せずにライトに利用できる。

図6 [表示]→ [スタイル] → [表示スタイル一覧]で

図7 あらかじめ設定されているスタイルも活用できる

フォルダテキストによる補完入力の使い分け

WZ-Research機能は辞書登録のような手間をかけずとも、簡単にテキストファイル単位での補完入力が可能なところが軽快でよいのだが、さらに面白い拡張方法もある。拡張といっても、たいそうな作業では無い。補完入力用のフォルダを指定して、そこにテキストを保存するだけである。

これを、先ほどの小説執筆に例えるならば、主人公が同じであるシリーズものを複数執筆していると仮定する。現代に蘇る魔女の系譜を持つ敵と闘う主人公という設定の「魔女」フォルダ、同じ主人公が吸血鬼と闘うという設定の「吸血鬼」フォルダを作成してシリーズとして執筆する。互いのフォルダに互いの原稿を保存しておく(図8)と、主人公名や言葉使いの特徴、キャラクタごとのセリフなどもそれぞれの共通の入力補完として活用できるのだ。

一風変わった楽しみ方として、青空文庫などから偉大な巨匠の作品をダウンロードして読み込むと、それら作品の登場人物や文体なども読み込むことができる。フォルダの登録は、[編集]メニューの[フォルダテキストへ追加]で実行できる(図9)。登録した後に、そのフォルダ内で新規テキストを作成すると候補が引き継がれてマージされる。

図8 フォルダに作成別に保存して、

図9 [編集]メニューの[フォルダテキストへ追加]で登録