広告プラットフォームサービスを提供する米Millenial Mediaが11月18日(現地時間)に発表した最新のデータによれば、同社広告ネットワークにおけるスマートフォンOSの広告インプレッションシェアはApple iOSとAndroidが37%で同率首位となり、初めて並んだ。同社のデータで今年6月時点までは56%対17%と大きな開きがあり、Androidが急成長している様子がうかがえる。

Millenial Mediaはモバイルプラットフォーム向けの独立系広告事業者としては業界トップとなる。最大手だったAdMobとQuattro WirelessはすでにGoogleとAppleの傘下に入っているためだ。今回の調査報告はMillenialのMobile Mixで利用登録することでダウンロードできるほか、FortuneのApple 2.0 Blogで過去5カ月間のシェア推移と最新レポートのハイライトが確認できる

なおスマートフォンではRIMのBlackBerry OSが20%で3位につけているほかは、Nokia Symbian、Microsoft Windows Phone (Mobile)、その他が2%程度の水準で並んでいる。もう1つの注目はスマートフォン自体のパイが広がっていることで、6月時点ではモバイル市場全体に対するシェアが45%だったのに対し、10月時点では61%まで拡大している。一時期押され気味だったBlackBerryもシェアを見る限り復活しつつあり、iPhoneなどのiOSデバイス一人勝ち状況からは進展しつつあるようだ。そしてこの勢いが維持されれば、次回のシェア調査ではiOSとAndroidのシェアが逆転している可能性が高い。