CNPS9900に久しぶりの新モデル

ZALMANの「CNPS9900 MAX」は、同社らしい「Ω」型のCPUクーラー新モデル。ヒートシンク部の大きさは従来のCNPS9900シリーズと同等だが、ファンを12cm→13.5cmに大型化したほか、新たに「コンポジット・ヒートパイプ」を採用したことにより、冷却性能を向上させた。価格はCUSTOMで8,480円。LEDの色によってブルー/レッドの2モデルがある。

ZALMANの新型CPUクーラー「CNPS9900 MAX」。ブルーとレッドの2種類

ヒートパイプを高性能化したのがポイントとか。熱伝導性能が50%も向上

CNPS9900シリーズはいかにもZALMANらしい「Ω」スタイル

サンドイッチされた中央のフィンは、ギリギリまで大型化された

コンポジット・ヒートパイプとは、溝構造を持った外層と、焼結金属の内層を組み合わせたというもの。同社によれば、これによって一般的なヒートパイプに比べ、熱伝導性能が50%向上しているという。また13.5cmファンの回転数は900~1,700rpmで、ノイズレベルは18~30dBAと、従来よりも静かになっている。

CPU/VGAの消費電力を計測

ZALMANからは、CPUの消費電力を計測できる「ZM-PCM1」と、VGA用のオプション「ZM-VPM1」も新発売。5インチベイに内蔵して、CPU/VGAの電圧・電流・消費電力をリアルタイムに測定、表示できるというもの。価格は、ZM-PCM1が6,000円前後、ZM-VPM1が4,500円前後となっている。

CPU用の電力チェッカー「ZM-PCM1」。アルミ製のフロントパネルが付属

VGA用のオプション「ZM-VPM1」。単独でも動作するが、5インチベイに組み込むにはZM-PCM1が必要

ZM-PCM1は、PCのATX電源からマザーボードのCPU用コネクタ(4/8ピン)に繋がっているケーブルを付属の計測アダプタで中継することで、電圧・電流等をモニターしている。一方ZM-VPM1は、ATX電源からグラフィックスカードの補助電源コネクタ(6/8ピン)に繋がるケーブルを中継する。表示デバイスは両モデルに付属するが、5インチベイのパネルはZM-PCM1のみに付属。

ZM-PCM1に付属の5インチベイ用パネル。中央に表示デバイスがセット済みで、両側は空き

この計測アダプタで電源ケーブルを中継する仕組み。両サイドにコネクタが付いている

消費電力を計測するアイテムとしては、電源とコンセントの間に挟んで利用するタイプのものが一般的だが、これだとCPU/VGA個別に計測できない上、チップセットなどの電力も考慮する必要があった。直接的にはあまり役に立たない製品であるが、新CPU/GPUが出るたびにベンチマークを取っている弊誌ライター陣などにとっては非常に有益なツールになるかもしれない。