ワコムは、学校ICT環境整備事業で多くの小・中学校が導入した地上デジタルテレビの有効活用を目的として、液晶ペンタブレットの組み込みが可能な「普通教室向け教卓」を2010年9月15日より販売すると発表した。また、同時に「講堂向け教卓」も販売開始する。

液晶ペンタブレットの組み込みが可能な「普通教室向け教卓」

今回、ワコムが発売する教卓は、天板に同社の液晶ペンタブレットを組み込めるようにするとともに、PCや音響・映像機器なども内部に設置可能。普通教室や講堂に設置されている大型ディスプレイに電子黒板の機能を手軽に付加し、運用しやすい環境を提供可能とのこと。普通教室向け教卓では、小学生低学年から高校生まで幅広い年齢層での利用を想定し、要望に応じて仕様をカスタマイズすることができる。

また、2010年7月に同社が発表した液晶ペンタブレットのワイヤレス化を実現するソリューションと学校内ネットワークを組み合わせて活用することで、職員室の教務用PCを教室へ持ち出すことなく、液晶ペンタブレットと地上デジタルテレビをワイヤレスで接続して電子黒板機能を実現することも可能とのこと。

「普通教室向け教卓」には、PCや音響機器などが設置可能。天板角度調整機能付で、寸法、扉、色などのカスタマイズが可能。組み込み可能な液晶ペンタブレットは「DTI-520」(15型液晶ディスプレイ)、「DTU-1631」(15.6型ワイド液晶ディスプレイ)、「DTF-720」(17型液晶ディスプレイ)。サイズは900mm(W)×550mm(D)×900mm(H)。「講堂向け教卓」は音響・映像機器などを収納してコントローラーユニットとして使用することができ、PCと接続したまま収納、施錠が可能。組み込み可能な液晶ペンタブレットは「DTF-720」(17型液晶ディスプレイ)、「DTU-2231」(21.5型ワイド液晶ディスプレイ)。サイズは760mm(W ※モニタカバーオープン時最大1380mm)、×730mm(D ※キーボードケースオープン時最大990mm)×1155mm(H)。両製品とも価格はオープン。

大学の講堂、企業のセミナールーム等での講義やプレゼンテーション向け の「講堂向け教卓」