エフセキュア・コーポレーションは、フィンランド、ドイツ、マレーシア、ポーランド、スウェーデン、イギリス、アメリカ合衆国で行ったオンライン脅威に関する国ごとの意識調査の結果概要を発表した。

調査は、同社が第三者機関Zoomerangを通して5月に行ったもので、各国200名ずつ計1,450名を対象にインターネットで集計したもの。同社によると、過去12カ月の間、アンチウイルスソフトなどのセキュリティ対策によって感染は免れたものの、マルウェアに遭遇したことがあるとの回答が調査対象7カ国全体で49%。国別ではポーランドが70%、フィンランドが60%、マレーシアが54%と高く、ドイツは32%と遭遇率が最も低い結果になった。また、ポーランド14%、マレーシア11%の回答者は、アンチウイルスなどセキュリティ対策を行っていなかったため、実際に感染したという回答結果も出ている。

特定のマルウェアに対する関心も国によって大きな違いが見られ、ユーザーに許可なく有害プログラムをダウンロードさせる"ドライブバイダウンロード"では、ドイツが65%、マレーシアが59%と強い警戒心を示すのに対し、フィンランドでは22%と、国によって意識の違いが見られるとする。また、クレジットカードに関する犯罪に巻き込まれた経験、または経験者を知っているかの問いには、米国が32%、イギリスとマレーシアが27%と高く、ポーランドとフィンランドがそれぞれ11%と12%と比較的低い結果になった。