キヤノンは、新開発のEFレンズ「EF70-300mm F4-5.6L IS USM」(15万8,000円)を11月下旬に、「EF300mm F2.8L IS II USM」(75万円)と「EF400mm F2.8L IS II USM」(125万円)、「EXTENDER EF1.4X III」「EXTENDER EF2X III」(ともに5.5万円)を12月に、「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」(15万円)を2011年1月に発売する。

「EF70-300mm F4-5.6L IS USM」

EF70-300mm F4-5.6L IS USMは、焦点距離70-300mm、開放値F4の望遠ズームレンズ。2枚のUDレンズが色収差を低減し、円形絞りの美しいボケ味とフローティング構造による高画質を実現している。

望遠ズームレンズ「EF70-300mm F4-5.6L IS USM」

また、防塵防滴構造をはじめ、フルタイムマニュアルフォーカス対応、シャッタースピード換算約4段分の手ブレ補正効果を持つIS(Image Stabilizer)の搭載、ゴミ付着の軽減、防止に貢献するフッ素コーティングをレンズ最前面と最後面にほどこすなど、充実の仕様。フード、ケース、キャップが付属し、別売のリング式三脚座に対応する。レンズ構成は19群23枚。全長は143mm、質量は1,050g、フィルター径は67mm。

「EF300mm F2.8L IS II USM」「EF400mm F2.8L IS II USM」

EF300mm F2.8L IS II USMとEF400mm F2.8L IS II USMは、2012年のロンドン五輪でのプロユースを視野に入れて投入される大口径単焦点望遠レンズ。それぞれ、「EF300mm 2.8L IS USM」、「EF400mm 2.8L IS USM」からの切り換えとなる。

単焦点望遠レンズ「EF300mm F2.8L ISII USM」(左)と「EF400mm F2.8L ISII USM」

2枚の蛍石使用によりきわめて高い光学性能を持ち、シャッタースピード換算約4段分の手ブレ補正効果を持つISや、動画使用時の使い勝手を向上させるパワーフォーカスモードを装備する。また、ゴーストを低減するSWCコート、レンズへのゴミ付着を軽減、防止するフッ素コーティングを採用。さらに、EF300mm F2.8L IS II USMは試作品質量2,400g(旧モデル2,691g)、EF400mm F2.8L IS II USMは同3,850g(旧モデル5,370g)と、大幅な軽量化を実現した。フード、ケース、キャップが付属。

「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」

EF8-15mm F4L フィッシュアイ USMは、全周180°から対角線180°までをカバーするプロ・ハイアマ向けの本格フィッシュアイズーム。フルサイズはもとより、APS-C/Hサイズカメラでも対角線180°のフィッシュアイ撮影が可能だ。「EF15mm F2.8 フィッシュアイ」と切り換えとなる。

フィッシュアイズームレンズ「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」

UDレンズによる色収差軽減やフルタイムマニュアルフォーカスの採用に加え、ズーム領域を限定するズームリミッターを装備。さらに、フッ素コーティング処理でゴミ付着を軽減、防止する。フード、ケース、キャップが付属。レンズキャップはフードと組み合わせて装着する。

「EXTENDER EF1.4X III」「EXTENDER EF2X III」

レンズに装着することで、それぞれ焦点距離を1.4倍、2倍にするアクセサリー。旧モデル(II型)に比べ、新設計の超望遠レンズを組み合わせた場合のAF精度をはじめ、色収差抑制や、画質、耐久性が向上。レンズ表面にはフッ素コーティング処理が施される。

プロ道具としての満足度を高める「EXTENDER EF1.4X III」(左)と「EXTENDER EF2X III」