パナソニックは2日、サイクロン式クリーナー「MC-SS300GX」「MC-SS200G」「MC-SS100G」を発表した。MC-SS300GX/200Gは9月25日発売で、MC-SS100Gは10月15日発売。価格はオープンで、市場価格は、MC-SS300GXが8万円前後、MC-200Gが7万円前後、MC-SS100Gが6万円前後と予想される。

「パワープレスサイクロン」構造と「リニア振動フィルター自動クリーニング」機構により、「パワーの持続」と「ゴミ捨ての簡単さ」を実現するサイクロンクリーナー。左が「MC-SS300GX」で、右が「MC-SS200G」

新製品は、「パワーの持続」と「ゴミ捨ての簡単さ」を特徴としたサイクロン式クリーナー。一般的にサイクロン式クリーナーには、ダストボックス内で舞い上がった塵がフィルターに付着して、パワーが落ちるという問題がある。新製品では、「パワープレスサイクロン」構造と「リニア振動フィルター自動クリーニング」機構(MC-SS100Gを除く)の採用で、これを改善している。パワープレスサイクロン構造は、遠心分離と、圧力差による空圧分離を組み合わせたもの。空圧分離は、遠心分離を行う部分と集塵部分との太さを変えることで、内部の気圧に、遠心分離部は約4.5kPa、集塵部は2.4kPaと差を発生させ、ゴミを、気圧の低い集塵部に押し集めるというものだ。ゴミは、約1/5の体積に圧縮され、捨てる際の舞い上がりも抑えられる。

リニア振動フィルター自動クリーニングは、ダストボックスの蓋にある突起が、1秒間に220回振動し、フィルターに付着した塵をふるい落として目詰まりを防ぐというもの。これらにより、ダストボックスのゴミ捨てラインまでゴミがたまった状態になるまで、ゴミがゼロの時点の99%の風量を実現する。MC-SS300GXには、ダストボックスにコンデンサーが搭載されており、これを電源として、ダストボックスを外した状態でも、リニア振動によるフィルタークリーニングが可能だ。また、ダストボックスは硬度の高い「ハードコーティング」加工を採用。ダストボックスに傷が付きにくいため、キズにゴミが引っかかることも少なくなっている。

運転音を下げる工夫も行われている。ファンモーターの羽を従来の6枚から9枚にすることで、高周波ノイズの発生を抑制。さらに、ファンモーターを二重の防振ケースに入れ、吸気サイレンサー、消音マフラーを取り入れることで、運転時の動作音を53dBにまで低減(従来モデルでは63dB)。実感音SONE(ソーン)値も、17から10へと、約40%抑制されている。

ノズルは、「パワフル自走ノズル」を採用。同ノズルには、ワイドイオンプレートが装備されており、これによって帯電したナイロン製のブラシが、床の上の菌や、細かな塵をキャッチする。また、床上30cmのハウスダストを取り込む「エアダストキャッチャー」も装備する。

また、従来機には、延長管の中を通るゴミの量をLEDと光センサーにより検知して、それにあわせてパワーをコントロールする「ハウスダスト発見センサー」が採用されていたが、新製品では、これに加えて床面検知センサーを搭載。床面検知センサーは、回転ブラシにかかる負荷から、床がじゅうたんなのか、フローリングなのかを見分けるというもので、両者の組み合わせで、消費電力を約55%削減する。