シャープは27日、カラー電子辞書「Brain」(ブレイン)の新製品「PW-AC10」「PW-AC920」を発表した。発売は8月6日。価格はオープンで、市場価格は、PW-AC10が1万3,000円前後で、PW-AC920が3万5,000円前後。

ポケットサイズのコンパクトなカラー電子辞書「PW-AC10」。グリーン/シルバーホワイト/ピンクの3色

動画が強化された生活総合系のカラー電子辞書「PW-AC920」。スタイリッシュシルバー/ノーブルブラック/エレガントレッド/ナチュラルグリーン/グレースピンクの5色

PW-AC10は、スーツの胸ポケットにも入るコンパクトなサイズ(118.6mm(W)×11.8mm(H)×68.6mm(D))のカラー電子辞書。質量は97g(電池込み)で、カラー電子辞書としては、現時点での業界最軽量となる。画面は、2.4型の320×240ドット。カラーの写真なども見やすく表示することができる。電源は単4形電池×2で、アルカリ電池を使用した場合、約110時間の連続使用が可能だ。

同社によると、学生や、資格試験に向けた学習をしているといったような人は、すでにコンテンツの豊富な電子辞書を持っているケースが多く、また、年配の方は、生活系の電子辞書を使っているというケースが多いという。それに対して、一般のビジネスマンなどでは、辞書などもネットで検索することが多く、電子辞書はまだそれほど浸透していないとのことだ。PW-AC10は、そういった中間層に向けた製品で、出張や旅行の際にも邪魔にならないサイズ、持ちやすい縦型のデザインを採用。また、フルキーボードを備えているが、片手での操作性を高めるために、本体の中央に「検索」「決定」ボタンを配置するといった、携帯端末などの利用に慣れた人でも違和感なく使用できるスタイルも採用されている。

コンテンツは、「ジーニアス英和辞典 第4版」「ジーニアス和英辞典 第2版」「広辞苑 第六版」「わがまま歩き旅行会話」など、使用頻度の高い12本に絞り込んで収録。また、カード式単語帳機能を新搭載。辞書から、英単語の見出し語と意味を取り込んでカードを作成し、単語帳のように順に表示することで暗記を行うというものだ。

PW-AC920は、今年1月に発売された「PW-AC910」の後継機種。ハードウェア面での変更は行われていない。本体サイズは145.6mm(W)×20.8mm(H)×105.3mm(D)。質量は約324g(電池/タッチペン含む)。画面は、5型の480×320ドット。電源はリチウムイオン充電池で、約100時間の連続使用が可能だ。

前モデルは、動画と学習アプリケーションを充実させることで、「学ぶ」ための電子辞書という面を強化した製品で、PW-AC920もその路線を踏襲する。PW-AC910との違いは、学習動画を、従来の100本から158本に拡充した点。TOEICの受験対策教材や、自然科学や文学、基本の作法などの動画を収録する。また、従来モデル同様、ブレーン専用サイトブレーンライブラリーから、追加の動画を購入することも可能だ。本体メモリーは約300MBで、出荷時の空きエリアは約295MB。コンテンツ数は100本。「日本語検定」「漢検」「英検」「TOEIC」などの学習用だけでなく、「経済・ビジネス基本用語 4000語辞典」などのビジネス向けのコンテンツも収録される。