詳細設定を交えたバックアップを実行する

今度もフルバックアップを行うが、今度は「ドライブの丸ごとバックアップ」を使用しよう。同機能には簡単モードと詳細モードの二種類が用意されており、前者はバックアップに必要な最小限の設定を行うバックアップ方式。コンピュータの操作に慣れた中級者向けだ。後者は複数ドライブの連続バックアップや隠しパーティションのバックアップ、各種オプションの取捨選択が可能なバックアップ方式。パーティションなどコンピュータの知識が豊富な上級者向けとなる。基本的な操作手順は似ているため、ここではより多くの情報を提供する意味で、後者の詳細モードを用いたバックアップ手順を解説しよう。

Arkランチャーから「ドライブの丸ごとバックアップ(詳細モード)」を起動すると、最初にバックアップするドライブの選択をうながされる。同画面には<ドライブのチェックディスクを行う>という項目が用意されているが、これはバックアップ実行前にディスクの整合性をチェックするというもの。バックアップ元となるディスクにエラーが残っていると、正しく情報を読み出せず、エラーになってしまう可能性があるので、時間的余裕がある場合は有効にしておこう(図14~15)。

図14 「Arkランチャー」を起動し、「バックアップ」→「ドライブの丸ごとバックアップ(詳細モード)」とクリックする

図15 バックアップするドライブの選択をうながされる。複数のドライブが並ぶ場合はチェックボックスで取捨選択してから、<次へ>ボタンをクリック

次にバックアップ先の選択をうながされる。通常は<ハードディスク>を選択して、物理的に異なるローカルディスクを選択するのが一番簡単だ。USB-HDDなどにバックアップする場合は、事前にデバイスをコンピュータに接続してから<CD/DVD、リムーバブル>を選択して列挙されるデバイスを選択するとよい。また、事前にWindows 7上で、ネットワーク上の共有フォルダに対してネットワークドライブの割り当てを行えば、同画面でネットワークドライブを選択することも可能だ。

ここで<詳細オプション>をクリックすると、バックアップに関する設定を行うことができる。オプション設定ダイアログでは、バックアップファイルの圧縮やエラー検出、バックアップファイルサイズの分割設定などが可能。また、前述したバックアップ方式(EWF/TFR)の選択が行える。いずれも標準設定で最適な状態となっているが、強いて言えば、作成したバックアップファイルの整合性をチェックする<バックアップファイルの検査を行う>は有効にしておきたい。せっかく作成したバックアップデータが破損しては身もフタもないからだ。もちろん所要時間は延びてしまうが、安全性を高めたいユーザーは有効にしておこう(図16~17)。

図16 バックアップファイルの保存先を選択する。通常はローカルディスクを選んで<次へ>ボタンをクリックする

図17 図16の画面で<詳細オプション>ボタンをクリックすると、バックアップ時の各種設定が可能になる。必要に応じて取捨選択して欲しい

最後にバックアップ設定の確認をうながされるので、内容を確認し問題がないようであれば、そのままバックアップを実行すればよい。なお、バックアップデータを異なるコンピュータに復元する場合は、事前にハードウェアのデータベースファイルを作成する必要がある。今回は割愛するが、Arkランチャーの「オプション設定/便利ツール」→「ドライバデータベースの作成」とクリックすれば、データベースファイルの作成が可能だ。また、バックアップファイルを操作する「HDZマネージャー」を起動すれば、バックアップファイルにデータベースファイルが含まれているか確認できる(図18~21)。

図18 バックアップ設定の確認をうながされる。問題がなければ<開始>ボタンをクリック

図19 確認をうながすダイアログが起動したら、<はい>ボタンをクリックする

図20 これでバックアップが始まる。複数ドライブのバックアップ対象として選択している場合、ドライブごとにバックアップが実行される

図21 完了を示すダイアログが起動したら、<OK>ボタンをクリック。これでバックアップ完了だ

詳細設定を交えた復元を実行する

続いて復元操作を行うが、こちらも詳細モードを使った操作手順を解説する。Arkランチャーから「ドライブの復元(詳細モード)」を起動すると、復元処理の追加をうながされるが、そのまま先に進んでバックアップファイルを選択しよう。<参照>ボタンをクリックして直接バックアップファイルを選択してもよいが、<検索>ボタンをクリックしてバックアップファイルの検索機能を使った方が簡単だ。また、復元時のオプションとして<復元時にバックアップファイルの検査を行う><復元後の検査を行う>が選択可能。いずれもバックアップデータおよび復元結果のチェックを行うものだが、前述した理由と同じく時間的余裕がある場合は有効にすべきだ(図22~24)。

図22 「Arkランチャー」を起動し、「復元」→「ドライブの復元(詳細モード)」とクリックする

図23 バックアップファイルを選択し、オプション設定を終えたら<次へ>ボタンをクリックする

図24 図23の画面で<検索>ボタンをクリックすると、バックアップファイルの検索が可能。どこにバックアップファイルを保存したか忘れた時に使うと便利だ

次に復元先のディスク選択をうながされる。初期状態では何も選択されていないので、対象となるディスクをクリックしてチェックを入れてから先に進もう。なお、ホストドライブ以外にバックアップデータを復元する場合、ドライブの位置とサイズの設定を行うダイアログが起動する。その際はスライドバーを操作するか、直接数値を入力してサイズを調整して欲しい(図25~28)。

図25 復元先のドライブをクリックしてチェックを入れてから<完了>ボタンをクリックする

図26 これで復元処理の追加が完了した。続いて<次へ>ボタンをクリック

図27 復元設定の確認をうながされる。問題がないようであれば<開始>ボタンをクリック

図28 確認をうながすダイアログが起動したら、<はい>ボタンをクリックする

今回はホストドライブへバックアップデータを復元するため、ワンステップ復元と同じようにコンピュータが再起動し、Windows 7のテキストモードで処理が行われる。完了後は再度コンピュータが起動し、バックアップした内容が見事復元されたはずだ。このように詳細モードと言っても、操作する設定が若干多いだけなので、HD革命/Backup Ver.10の操作に慣れてきたら、確実にデータをバックアップ/復元できる詳細モードを活用して欲しい(図29)。

図29 コンピュータが再起動すると、自動的に復元処理が始まり、

完了後は自動的にコンピュータの再起動が実行される