「HD革命/Backup Ver.10」でバックアップ/復元
このようにバックアップの方法や種類は数あるものの、基本的には、必要なデータを確実にバックアップし、復元できるソフトウェアを用意すればよい。そこで今回は「HD革命/Backup Ver.10」を用いて、バックアップと復元、一連の手順を追って解説する。
HD革命/Backup Ver.10は製品名からもわかるとおり、バージョンアップを繰り返し、時のWindows OSに沿って機能拡張を行ってきたバックアップツールだ。最新版ではバックアップファイルからコンピュータを起動する機能や、バックアップファイルをWindows 7などで使われるVHD(仮想ハードディスクイメージ)形式ファイルに変換する機能を備えている。
また機能な用途に応じたパッケージとして、すべて機能を備える「HD革命/Backup Ver.10」、パーティション操作ツールを同梱した「HD革命/Backup Ver.10 with Partition EX」、CDメディアから起動し、バックアップと復元というシンプルな操作のみを目的とする「HD革命/Backup CD起動版」の三種類を用意。価格も8,610円、10,920円、5,980円(いずれのパッケージ版。このほかにも価格が異なるアップグレード版やアカデミック版、ダウンロード版も用意)と異なるため、ご自身の用途に合わせてお選び頂きたい。
今回はすべての機能を備えるHD革命/Backup Ver.10を使用するが、同パッケージは、一つのライセンスで二台までのコンピュータに導入可能(「HD革命/Backup Ver.10 with Partition EX」は、HD革命/Partition EXのみ複数導入可能)。デスクトップコンピュータとモバイルコンピュータを使っているユーザーは、それぞれのコンピュータでバックアップ/復元操作を行えるため、お得な構成と言える。それでは次ページから、HD革命/Backup Ver.10を用いたバックアップ/復元操作を解説していこう。
数クリックでバックアップを実行する
HD革命/Backup Ver.10のバックアップ機能は、ファイルやフォルダを対象にしたユーザーデータのバックアップと、ホストドライブ(OSを導入したパーティションもしくはボリューム)を対象にしたフルバックアップの二種類に大別される。後者は簡単な操作でバックアップを実行する「ワンステップバックアップ」。各種設定を行いながら、フルバックアップを実行する「ドライブの丸ごとバックアップ」の二種類が用意されており、ユーザースキルや使用場面に応じて使い分けることが可能だ。まずは、このワンステップバックアップから手順を解説しよう。
まずは、アーク情報システムの製品をお使いのユーザーにはおなじみの「Arkランチャー」を起動し、「バックアップ」→「ワンステップバックアップ」とクリックして"ワンステップバックアップ"を起動する。同機能ではバックアップ元およびバックアップ先を選択するだけで、ホストドライブのバックアップが実行可能だ。なお、同機能ではWindows 7をお使いの環境で存在する場合がある「システムで予約済み」領域も同時バックアップ対象となるので、関連知識を持たないユーザーでも安心してバックアップを行える。
バックアップ先として選択できるのは、ローカルディスクやCD/DVD、USBメモリなど、様々なストレージデバイスを選択できる。NASやファイルサーバーにバックアップデータを保存したい場合は、後述する「ドライブの丸ごとバックアップ」をお使い頂きたい(図05~07)。
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図06 バックアップ元とバックアップ先を選択して、<バックアップ開始>ボタンをクリックする |
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図07 確認をうながすダイアログが起動したら、<はい>ボタンをクリックする |
操作自体は数クリックで済むため実に簡単だが、ここで気になるのが、「EWFドライバモード」と記述されたメッセージだろう。そもそもEWF(Enhanced Write Filter)とは、パーティションに対する書き込みを、メモリやHDDの未使用領域などの一時的な領域に書き込むことで、パーティションを保護状態にする機能。図08の画面にある「EWFドライバモード:メモリモード」は、メモリ上に一時領域を確保し、バックアップを実行していることになる(図08~09)。
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図08 これでバックアップが始まる。なお、離席など作業完了後にコンピュータの電源を切る場合は、<バックアップ終了後、シャットダウンする>にチェックを入れておこう |
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図09 完了を示すダイアログが起動したら、<OK>ボタンをクリック。これでバックアップ完了だ |
ちなみにHD革命/Backup Ver.10では、起動しているアプリケーションやサービスを終了させてからバックアップを実行するTFR(Task Finish & Reboot)方式も用意している。こちらの方が安全かつ確実だが、共有フォルダおよびCD/DVDなどへのバックアップができない点や、Windows 7の「システムの復元」で作成した復元ポイントが削除されてしまうので、通常はEWF方式を選択するとよい。
数クリックで復元を実行する
続いて復元操作を行おう。こちらの操作もバックアップ時と同じように、数クリックで操作を実行できる「ワンステップ復元」が用意されている。ワンクリックバックアップと同じように特段難しい操作は必要ない。ただし、図11のバックアップファイルと復元先の選択は自動的に最適なものが選択されるが、異なるバックアップファイルを用いる場合は、<参照>ボタンでバックアップファイル(拡張子「.hdz」)を選択しよう(図10~11)。
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図11 自動的にバックアップファイルが選択されるので、復元先を確認してから<復元開始>ボタンをクリックする |
また、ホストドライブへ復元操作を行う時はコンピュータが一度再起動し、テキストモードで処理が行われるため、不慣れなユーザーのなかには驚く方もおられるだろう。だが、稼働しているOSに対してファイルを上書きするための処置なので安心して欲しい。復元処理が終わると、自動的にコンピュータが再起動し、バックアップしたOSが起動する。ご覧のように拍子抜けするほど簡単だ(図12~13)。
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図12 確認をうながすダイアログが起動したら、<はい>ボタンをクリック。これで復元処理を行うため、コンピュータが一度再起動する |









