日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)は5月25日、HARPが北海道から受託した「自治体クラウド開発実証事業」の基盤に同社のハードウェアやソフトウェアが採用されたことを発表した。同事業の実施期間は2011年3月までの予定。

今回の実証事業では、道内市町村で共同利用する電子申請システムなどのアプリケーションについて、クラウド・コンピューティングにより必要なものを必要な時に提供できるSaaS方式で提供する環境を整備する。

柔軟性の高いSaaSアプリケーションを実現するため、業務処理単位で業務機能をサービス化し、必要に応じて連携させてシステムを構築する設計手法であるSOAを採用する。

BladeCenter LS22

同実証事業で構築するインフラには、IBMのブレードサーバ「IBM BladeCenter」シリーズ、クラウド・コンピューティング環境を構築するためのソフトウェア「IBM Tivoli Service Automation Manager」、業界標準に準拠したSOA環境を実現するためのソフトウェア「IBM WebSphere Process Server」などが採用されている。

全体の設計、構築、運用サポートはHARPが行うが、製品を用いたクラウド・コンピューティング環境構築の支援作業はIBMがHARPに提供する。