リコーはこのほど、高画質コンパクトデジタルカメラ「GXR」向け機能拡張ファームウェアの第一弾と、「GR DIGITAL III」向け機能拡張ファームウェア第二弾をリリースした。機能拡張ファームウェアおよび機能の使用説明書は、リコーウェブサイト上から無償でダウンロード可能だ。

拡張される機能は以下のとおり。

GXR 機能拡張ファームウェア 第一弾

(1)ノイズリダクション性能が向上
ノイズリダクションの設定項目に「MAX」を追加。「MAX」選択時は画像データのノイズ分布を解析し、領域に応じて最適な処理を行い、暗い場所での画質がより一層向上。

(2)シーンモード夜景・遠景でノイズリダクションを追加
シーンモードの中の夜景・遠景でのノイズリダクションを設定可能。

(3)[ADJ. ISO ダイレクト変更]機能を追加
セットアップメニューに追加された[ADJ. ISO ダイレクト変更]機能を[ON]に設定すると、撮影が可能な状態のとき(シャッターボタンを半押し中)にADJ.レバーを左右にたおしてISO感度を変更可能。

レンズ、撮像素子、画像処理エンジンが一体となったカメラユニットを採用したユニット交換式カメラシステム「GXR」

(4)ホワイトバランスの「白熱灯」が2種類に
従来「白熱灯」のみだったホワイトバランスが「白熱灯1」、「白熱灯2」の2種類に。「白熱灯2」は、「白熱灯1」に比べてやや赤味を残して撮影するもので、従来の「白熱灯」設定と同等になる。

(5)シャッタースピード自動シフト機能を追加
シャッタースピード優先モードで、露出オーバーまたは露出アンダーになるような場合、設定をONすることにより、適正露出が得られるシャッタースピードになるよう自動的に調整する。

(6)フラッシュ、セルフタイマー選択がアップダウンダイヤルで可能に
アップダウンダイヤルでも、フラッシュやセルフタイマーの設定変更が可能。

(7)マイセッティング編集でズームポジション変更
マイセッティング編集でズームポジションを変更することが可能(RICOH LENS S10、RICOH LENS P10使用時)。

(8)マクロAF距離制限を追加
GR LENS A12 50mm F2.5 MACROでのマクロ撮影時に撮影距離を10-30cmと7-10cmで選択可能とし、AF速度が向上。

(9)フォーカスリング高速移動(GR LENS A12 使用時)
マニュアルフォーカス時にマクロボタンを押している間は、フォーカスリングの移動速度が高速になる。

(10)詳細情報表示、Exifにカメラユニットの情報表示を追加
詳細情報表示とExif情報にA12、S10、P10のカメラユニットの情報が表示される。

(11)セットアップメニュー ファームウェアバージョン情報表示を追加
セットアップメニューに、ファームウェアバージョン情報表示項目を追加。

GR DIGITAL III 機能拡張ファームウェア 第二弾

(1)ノイズリダクションの性能が向上
ノイズリダクションの設定項目に「MAX」を追加。「MAX」選択時は画像データのノイズ分布を解析し、領域に応じて最適な処理を行い、暗い場所での画質がより一層向上。

(2)オートブラケットの設定項目を変更
最大2.0EVまでの露出差でのオートブラケット撮影が可能になる。また、変更の順番をショットごとに設定することも可能。

(3)撮影画像のトリミングが可能に
再生した画像をトリミングして、別のファイルとして記録することができるようになる。画像の縦横比を「1:1」でトリミングすることも可能。

2007年11月に発売した「GR DIGITAL II」の後継機で、開放F値1.9の大口径レンズを搭載した「GR DIGITAL III」

(4)ホワイトバランスの「白熱灯」が2種類に
従来「白熱灯」のみだったホワイトバランスが「白熱灯1」、「白熱灯2」の2種類に。「白熱灯2」は、「白熱灯1」に比べてやや赤味を残して撮影するもので、従来の「白熱灯」設定と同等になる。

(5)シャッタースピード自動シフト機能を追加
シャッタースピード優先モードで、露出オーバーまたは露出アンダーになるような場合、設定をONすることにより、適正露出が得られるシャッタースピードになるよう自動的に調整する。