電気通信事業者協会(TCA)は12日、4月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、ソフトバンクが約22万件増で3カ月ぶりの首位。以下NTTドコモ、KDDI、イー・モバイルの順だった。

ソフトバンクは21万6,000増で、累計契約数は2,209万2,600契約となった。同社では3月末に第2世代(2G)携帯電話サービスを停波した影響で、3月の合計契約数が純減となっていた。一転、4月はiPhoneの契約数増に加え、月末に販売を開始したアンドロイド携帯「Desire」(HTC製)の好調な売上げが純増数の大幅増につながり、3カ月ぶりの首位返り咲きとなった。

2位のNTTドコモは15万4,500増で、累計契約数は5,623万6,700契約。5月末まで実施予定の「タイプシンプル学割」が好評で、4月1日に発売したアンドロイド携帯「Xperia」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)の好調な売れ行きも契約数の押し上げに貢献した。3位のKDDI(au)は10万3,100増で、累計契約数は3,197万5,500契約。学生をターゲットにしたガンガン学割の契約が4月も好調だった。今後、スマートフォンの販売でどれだけ他キャリアに肉薄してゆけるかが注目される。イー・モバイルは5万8,200増で、累計契約数は241万契約。

携帯電話全体の累計は53万1,900契約増で、1億1,271万4,800契約となった。なお、ドコモの2in1契約は4,500減で累計43万7,500契約、ソフトバンクのダブルナンバーは先月と変わらず、累計3万1,400契約。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 154,500 56,236,700
KDDI(au) 103,100 31,975,500
ソフトバンクモバイル 216,000 22,092,600
イー・モバイル 58,200 2,410,000
携帯電話総計 531,900 112,714,800

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイルを除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。4月のプリペイド契約はソフトバンクが2万2,000増の一方で、ドコモが200減、KDDIが4,300減、イー・モバイルが1,400減だった。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -200 19,300
KDDI(au) -4,300 13,700
ソフトバンクモバイル 22,000 50,400
イー・モバイル -1,400 -

PHSではウィルコムが7万4,900減で、PHS全体で403万7,600契約となった。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -74,900 4,037,600
PHS総計 -74,900 4,037,600

UQコミュニケーションズは2万3,400増で、累計17万3,700契約となった。同社では、これまで四半期毎に契約数を公表していたが、今月から他社と同じように毎月、契約数が公表されることとなった。

グループ 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 23,400 173,700