VAIO Pの2010年夏モデルでは、PCでよくある無機質な冷たいイメージのデザインが排除され、暖かみのあるデザインが特徴となっている。わかりやすい部分からいえば、天板から底面、そしてキーボードまでは、布を包みこんでいるかのような有機的なイメージで造形されている。正面から見るとわかりづらいが、本体を横から見るとそのイメージをつかみやすい。このようなラウンドエッジデザインを採用したことで、PCを持ったときに手になじむという利点が生まれている。

さらに「色味」にもこだわっている。本体の写真でお気づきだと思うが、今回の製品のカラーコンセプトは「ビビッド」。店頭販売モデルのピンク、オレンジ、ホワイト、またVAIO OWNER MADEモデル限定カラーのグリーン、ブラックと、ノートPCとしてはかなり派手な色使いが特徴的だ。これはアクティブなイメージを想起させるコンセプトと、もっと気軽に外でPCを使ってみたいと考えていた若年、女性層へのターゲットを意識したもの。そしてアクティブに外で使うというコンセプトのためか、ボディーは傷がつきにくいマット加工になっている。これにはソニーの「外で使って欲しい」というアピールの本気具合が感じられた。その極めつけといえる限定デザイン、「ブラッククロコダイル」にも魅了される方も少なからずいるのではないだろうか。

右側部分には、I/O端子、USB端子が並ぶ。また本文で説明したオレンジの部分が布を包んだかのようなデザインになっていることがわかってもらえるはずだ

左側はストラップホルダー、電源ポート。ヘッドホン端子、ワイヤレスオン/オフスイッチが並ぶ

本体正面には、SDカードスロット、メモリースティックデュオスロットを用意

キーボードのセンター部分にはスティックポイントが配置され、手前部分にはクリックボタンのほか、ショートカットキーを配置。上部には内蔵ステレオスピーカー、照度センサ、電源スイッチが用意されている

液晶部分は右下部にタッチパッド、左下部にクリックボタンが配置され、右上部にはモーションアイを搭載

このようなスタイルでPCを持ちながら操作することが可能