日立製作所は4月26日、同社のクラウドコンピューティングサービス「Harmonious Cloud」に、マイクロソフトの開発プロジェクト管理ツール「Microsoft Visual Studio Team Foundation Server 2010」を「Microsoft 統合開発環境提供サービス」としてラインアップに追加し、4月28日から提供開始すると発表した。

同サービスでは、バージョン管理、レポート機能、コラボレーション機能などプロジェクトの各工程に必要な機能を提供するVisual Studio Team Foundation Server 2010の開発環境を、プラットフォームとともにHarmonious Cloudセンタから提供する。

従来は同様のことを行う場合、ユーザーがサーバを用意して、開発ピーク時に必要な数のソフトウェアライセンスの購入が必要で、開発拠点や開発企業が複数にわたる場合は共通で利用するサーバ環境などの配備に手間がかかっていた。

対する同サービスでは、ユーザーはソフトウェアライセンスを購入せずに、工程ごとに必要な開発人員に応じたライセンスを月額契約することで利用でき、開発コストの適正化が図れるとともに、初期コストや作業負荷のかかるサーバ環境の構築が不要となる。また、開発したソフトウェア資産もHarmonious Cloudセンタで管理される。

同サービスには仮想サーバ(1コア、2GBメモリ、40GBディスク、OS:Windows Server 2003, Standard Edition)、追加ディスク40GB、 Microsoft Visual Studio Team Foundation Server 2010(5ユーザー)が含まれ、月額価格は1プロジェクト、5ユーザーにつき17万4,300円からとなっている(税込価格)。

「ビジネスPaaSソリューション」、「ビジネスSaaSソリューション」、「プライベートクラウドソリューション」から構成される「Harmonious Cloud」