NXP Semiconductorsと仏Trusted Logicは、オープンソースの「NFC Android API」をリリースしたことを発表した。同APIによって、携帯電話ユーザーはコンタクトレス(非接触)アプリケーションであるモバイルペイメント、交通運賃、イベントチケットなどを利用できるだけでなく、Android搭載携帯電話から直接データを共有することが可能となるという。

すでに両社は2009年にAndroid環境上でのNFC(近距離無線通信)技術に関する最初のバージョンを実装、公開していた。現在、両社はオープンソースコミュニティに対しAndroidへのNFCテクノロジの統合に対する標準化を進めており、同APIをコミュニティへオープンにすることで、アプリケーションプロバイダ、またサービスプロバイダがJSR 257仕様と同じように、標準のフレームワークを基盤に自社のNFCアプリケーションを構築することが可能になる。

両社は現在、同APIをベースとした第2世代のNFC Androidスタックを提供しており、すでにAndroidに統合されているBluetoothおよびWi-Fiサービスと同様に、このスタックもAndroidフレームワークへ完全に統合されている。

なお、新たな開発成果などに関する法的枠組みの確保には、Apache License 2.0モデルが採用されている。