ウエスタンデジタルジャパンは、Mac向けの2.5インチドライブ内蔵ポータブルハードディスク「My Passport Studio」の新モデルを15日からAppleのオンラインストアならびに主要量販店で発売する。

同製品は、USB 2.0ポートに加えてFireWire 800ポートを装備しており、さらに電源をオフにしてもラベル表示が消えないeインク技術を採用した液晶画面を新たに搭載。Mac ProやMacBook ProといったFireWireポート搭載のMacと高速なデータのやり取りが可能となっている。今回発売される製品は、500GB(WDBAAE5000ASL)と640GB(WDBAAE6400ASL)の2モデルで、価格はそれぞれ1万6,800円および1万9,800円となっている。

My Passport StudioはMacと親和性の高いデザインを採用するとともに出荷時にMac用(HFS+)にフォーマットされており、Macユーザはすぐに接続して利用することができる。また、Mac OS Xのバックアップ機能「Time Machine」と同時に使用することができる同社独自の自動リアルタイムバックアップソフト「WD SmartWare」や3種類の接続ケーブルおよび3年のメーカー保証が付属する。

新たにドライブ本体に搭載されたスマートディスプレイ「eラベル」は、同社の3.5インチ据え置き型の外付けハードディスク「My Bookシリーズ」にも採用された液晶画面で、空き容量やパスワードロックの状態などが確認できるほか、「WD SmartWare」を使用して保存内容を半角英数字で12文字まで表示することができる。電源をオフにしても表示が消えないので、「My Passport Studio」を複数の所有していても簡単に保存内容の確認が可能だ。

多くの電子ブックリーダーに採用されているeインク技術を使用したeラベル。白と黒の粒子を電圧によって上下に移動して文字を表示する構造になっており、付属の「WD SmartWare」を使って文字を書き換えることができる。ただし、全角文字の未対応だ。Mac用の特徴としてFireWire 800ポートを装備している

3種類の接続ケーブル(USB 2.0←→USB 2.0、FireWire 800←→FireWire 800、FireWire 800←→FireWire 400)が付属。「WD SmartWare」は、バックアップされているファイルを「写真」「音楽」「メール」などの種類別にビジュアルで表示する機能やバックアップしたファイルの2次コピーを瞬時に作成する自動連続バックアップ機能など多彩な機能が搭載されている。また、バックアップやセキュリティ設定、ラベル書き換えに加えて、ディスクの診断やスリープタイマーの設定も可能だ

付属ソフトの「WD SmartWare」は、Macの内蔵ハードディスクに記録されているファイルを種類別に自動でバックアップを行うほか、パスワードロックやドライブ診断も行えるユーティリティ。ドライブの特別な領域に組み込まれており、常にデスクトップ上に表示される仕組みとなっている

My Passport Studioは、USB 2.0やFireWire 800ポートから電源を得ることができるため、電源コンセントが存在しない外出先でも使用が可能。セキュリティ機能として、パスワード保護とハードウェアベースの256ビット暗号化が利用でき、万が一同製品を紛失した場合でもデータの中身を見られることはない。サイズはH124×D83×W18.5mm、重量は180g。対応環境はMac OS X Tiger / Leopard / Snow Leopard。Windows XP/Vista/7でも利用できるが、再フォーマットが必要となる。