Integrated Device Technology(IDT)は、プログラム可能な低消費電力タイミング製品「IDT VersaClock」として、民生向け携帯機器に最適化された「VersaClock LP(low power)」を発表した。すでに一部のカスタマに向けサンプル出荷を開始しており、価格は1万個単位で0.80~1.25ドルとしている。

「VersaClock LP」のパッケージ外観

同ファミリは「5P49EE801」「5P49EE802」「5P49EE601」「5P49EE602」「5P49EE502」の5製品が用意。いずれも4つの内部PLLを搭載しており、これらのPLLはそれぞれが個別にプログラム可能で、4系統の個別な周波数を生成することが可能だ。これによりそれぞれのクロック出力のパフォーマンスを最適化するとともに、システムの精度を向上することができるようになる。周波数はクロック入力、TCXO(温度補償型水晶発振器)、あるいは、水晶発振子のいずれからでも生成でき、単一のリファレンス・クロックを利用することで、精度を確保しつつ、設計を簡略化することが可能となると同社ではしている。

また、4つの内部PLLのうち1つはスペクトラム拡散クロックが生成可能であり、FCC(連邦通信委員会)やその他の認定基準に適合するために必要なEMIの低減が可能となっている。さらに、5kHz~120MHzの周波数の生成が可能で、これにより民生向け携帯機器の設計に柔軟性を与えることが可能となっている。加えて、シングルエンドLVCMOSから差動LVDSまで、多数の出力タイプとの互換性を確保しているため単一デバイスで各種のタイミング・システムをサポートでき、設計の簡略化と基板レイアウトの最適化を実現することができるようになる。

このほか、単一クロック出力の消費電力を従来の30~40mWから4~8mWに低減することで、バッテリ寿命の延命が可能なほか、パワーダウンモード時(20μW)および32kHzクロックをアクティブにした状態でのスリープモード時の消費電力も200μWへと低減することに成功している。