米特許商標庁(USPTO)資料(No.76497338)により、米Appleが、富士通から「iPad」商標を取得したことが明らかになった(17日付でAppleが商標登録)。また、協議の末金銭支払いで両者が折り合ったと報じているメディアもあるが、金額など条件は明らかになっていない。

iPad商標については、2003年3月Fujitsu Transaction Solutions(Fujitsu)が商標出願していたものの、2008年9月特許商標庁が同社に対し既存商標との違いを説明する追加情報の提出を要求。2009年4月にFujitsuが期限内に追加情報を提出しなかったため、特許商標庁は同社が出願プロセスを放棄したと見なした。2009年6月にFujitsuが出願プロセスの回復を求める訴えを提出。特許商標庁が受理し2009年9月に発行され、30日以内に異議申し立てがなければFujitsuの商標登録が認められるという状態になっていた。

しかし2009年9月末に、Appleが特許商標庁に対して異議申し立て期間の30日間延長を申請。さらに2度60日間の延長申請を繰り返して認められ、Fujitsuの商標登録申請に対する異議申し立て期限が2010年2月28日までとなっていた。