NECエレクトロニクスおよびルネサス テクノロジは3月16日、2010年4月1日に両社の事業統合(合併)により設立される予定の新会社「ルネサス エレクトロニクス株式会社」の組織体制および2010年4月1日付人事が決定したことを発表した。また、同事業統合に関して、関係各国/地域における独占禁止法当局の認可を取得したことも併せて発表された。

組織体制としては、事業や技術開発を実行する組織として7つの事業本部を、スタッフ部門として事業部レベルの10組織を設置する。7つの事業本部は、以下のとおり。

  1. 全世界ベースの営業戦略・営業関連諸施策の立案・実行を担う「営業本部」
  2. イメージング分野(デジカメ、プリンタ、ゲームなど)および産業分野などのSoC事業を推進する「SoC第一事業本部」
  3. モバイルおよびデジタルコンシューマを含むホームマルチメディア分野向けなどのSoC事業を推進する「SoC第二事業本部」
  4. マイクロコントローラ(MCU)事業を推進する「MCU事業本部」
  5. パワー半導体やミクスドシグナル(アナログ・デジタル混載)・表示システム・光・高周波製品などの事業を推進する「アナログ&パワー事業本部」
  6. 全社事業の基盤となる技術戦略の策定や技術開発を推進する「技術開発本部」
  7. 生産計画立案から生産に関する技術開発・投資計画の立案と工場および製造関係会社の生産管理などを担う「生産本部」

新組織の体制概要

4月1日付の各事業本部の正副本部長(カッコ内は現職)

これら7つの事業本部と10組織を取締役会が統括する形で構成されることとなる。なお、生産本部には旧ルネサス テクノロジが直轄で管理していた各工場のほか、それぞれの事業本部に対応する生産統括部が付随する。そのほかのルネサスのグループ製造会社や旧NECエレクトロニクス側の生産工場、特にNECエレクトロニクスの生産工場は2009年12月15日の両社の合併契約締結の際にも発表されたが、子会社としてそのまま扱われることとなるため、生産本部には含まれないこととなっている。

ルネサス エレクトロニクスの組織詳細図