東京エレクトロン デバイス(TED)は2月25日、XilinxのハイエンドFPGA「Virtex-6」を搭載したPCI Express Gen2対応評価プラットフォーム「TB-6V-LX240T/LX365T/LX550T/SX475T-PCIEXP」4シリーズを自社ブランド「inrevium」製品として発売を開始したことを発表した。出荷は2010年3月中旬からを予定している。

プラットフォームの写真

いずれの製品も、次世代テレビやMFPなどの高画質エンジンの開発やハイパフォーマンスコンピューティングなどの高速演算処理に最適化された評価プラットフォームとなっており、「Virtex-6 LXT」および「Virtex-6 SXT」ファミリを搭載することで、PCI Express Gen2 8レーン対応や1,066MbpsのDDR3 SDRAM SO-DIMM 2系統を標準装備し、広帯域・高速なデータ転送の評価が可能となっている。

プラットフォームのブロック図

同プラットフォームは、Xilinxが提唱する「ターゲット デザイン プラットフォーム」のコンセプトに沿ったドメイン プラットフォームの1つであり、FPGAメザニンカード(FMC)コネクタを採用することで、TEDが提供する各種FMCカードと組み合わせてさまざまなインタフェースへの対応や将来のアップグレードに対応する。

さらに付属のリファレンスデザインを併せて使用することで、FPGA設計や高性能なPCI Expressアプリケーション、アプリケーションソフトにかかる開発工数を低減でき、最終製品の早期市場投入が可能となる。

主な仕様としては、コンフィギュレーションはmicro SDカードから行うか、オンボードNAND型フラッシュメモリによって行うことが可能。メモリは1GBのDDR3 SO-DIMMが挿入済みで、インタフェースはMMCXクロック入力、SPIフラッシュ(128Mビット)、外部PLL、RS-232(UART)、I2Cとなっているほか、FMC用コネクタとしてHPC(High Pin Count)×2、LPC(Low Pin Count)×1(LPCはVirtex-6 LX550T/SX475Tのみ使用可能)が搭載されている。

このほか、付属リファレンスデザインとしては高速DDR3 SDRAM SO-DIMMインタフェースデザイン(Verilog HDL) およびPCI Express DMAデザイン(Verilog HDL)が用意されている。