消費者庁は、インターネットを介した有料音楽配信サービスの利用者が心当たりのない代金の請求を受けたという情報が、消費者庁および消費生活センターに寄せられているとして、注意を呼びかけている。複数メディアが、事例の多くはiTunes Store利用者としている。

これら事例は、利用者がクレジットカードの利用履歴や請求書の明細などを確認した際、心当たりのないクレジットカード利用履歴が記載されていることに気付いたというもので、高額の代金が請求された例も含まれる。

2009年4月以降、消費者情報ダイヤルPIO-NET(パイオネット/全国消費生活情報ネットワーク・システム)に寄せられた音楽情報サイトに関する情報のうち、心当たりのない利用代金の請求に関するのは43件(うち消費者情報ダイヤル1件)あった。同様の事例は2009秋頃より増加し、2010年1月にも相談の事例があった。

利用者は、請求明細などを必ず確認し、請求内容に心当たりがない、あるいは不審な点があれば、クレジットカード会社やサイト運営会社など関係事業者に連絡するよう呼びかけている。

またインターネット上の有料サイトの会員となり、クレジットカード情報など個人情報を登録する場合、個人ID/パスワードについて、氏名/生年月日など他人に推測されやすいものを設定することは避け、パスワードを定期的に変更するなど、適正な取り扱いを行うよう注意を呼びかけている。