2月15日にスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congress(MWC)において、米Microsoftが長らく噂されている「Windows Mobile 7(WM7)」を正式発表するとみられている。ところが一部サイトにはすでにリークとみられる情報が掲載されており、WM7はよりZune HDに近いUI、マルチタスクの非サポートといった特徴が記されている。

Windows Mobile 7に関するリーク情報が掲載されているのはPPCGeeksMobileTechWorldで、それぞれの記事に掲載された内容を抜粋すると下記のようになる。また最新OSでは「Windows Mobile 7」の名称が使用される一方で、「Windows Phone 7」という名称もクローズアップされている。

・MWCで2月15日にWindows Phone 7が発表されるが、この時点では新プラットフォームのUIが明かされるのみで、個々の機能についての詳細は伏せられたまま

・「METRO」という開発コード名で呼ばれる新UIはZune HDのインターフェイスに非常に酷似しており、改良された"Start"画面となっている。新UIは「非常に新鮮」で「ソウルフル」、そして「生きている」とのこと

・現時点でFlashは未サポート

・Windows Phone 7はMarketplaceを介してのみアプリのインストールが可能。メモリカード経由でのインストールは不可

・マルチタスクは非サポート。アプリはバックグラウンドにまわった時点で停止中となる。一方でプッシュ通知がサポートされる

・Marketplaceでの「購入前テスト」がAPIでサポート

・NETCF (.NET Compact Framework)の下位互換はなし。一方で新プラットフォームへの移植は比較的容易だという

・新OS搭載端末は2010年9月までに提供可能に

・Zune機能のフル統合

・Windows Mobile Device Centerは廃止され、ZuneソフトウェアがPCとの同期を担当

・OEMのインターフェイスは利用不可に(Sense UI / SPB Mobile Shell / Point UI / Infinityなど)

・Xboxゲームとの完全統合(ゲーマータグ、記録、フレンド、アバター、購入)

・SNSサポート

こうした情報がどこまで正確かは不明だが、もし本当であれば、噂のZune PhoneがWindows Mobile 7として提供されていることとなり、ユーザーインターフェイスや使い方的にもiPhoneに非常に酷似していることになる(制限の多さや同期機能など)。ターゲットも当然ながら、これまでのビジネスユーザー中心からコンシューマをターゲットにしていることになり、こうした変更の数々が吉と出るか凶と出るか注目したいところだ。