カシオ計算機は、耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の新モデルとして、耐遠心重力性能を備えた航空コンセプトモデル「GW-3000」を2月28日より発売する。3モデルが用意され、価格は表のとおり。

耐遠心重力性能を備えた、耐衝撃ウォッチ「GW-3000B」。耐遠心重力性能とは、物体が回転するときに物体そのものが質量に比例して外側へと向かう方向の力に耐える性能だ

同社は2009年、世界トップクラスのパイロットが飛行技術とタイムを競うエアレースのワールドツアー「レッドブルエアレース ワールドチャンピオンシップ」に「G-SHOCK」ブランドでオフィシャルチームサポーターとして協賛。コックピット内における機能性・視認性・操作性を追求した航空コンセプトモデルであり、G-SHOCK初のパイロットウォッチ「GW-2500」を5月に発売している。

今回発表されたGW-3000は、耐衝撃性・耐振動性に加えて、新たに耐遠心重力性能を装備することで、航空コンセプトモデルとしての実用性を向上させたモデル。航空機用機器の定常加速度試験規格(ISO2669)において、フライトデータレコーダーやコックピットボイスレコ-ダーなどに求められる最高等級(15Gまでの遠心重力)を大幅に超える耐遠心重力性能を備えているという。

また、構造やデザイン、機能などもパイロットが求める仕様を追求。航空機のコックピット内にある計器をモチーフとした文字板を採用したほか、激しい旋回中でも表示を瞬時に正しく認識できる大型のインデックスや立体的な時字を採用している。

左から「GW-3000B」、「GW-3000BD」、「GW-3000D」

さらに、3時側、6時側のインダイアルを2層、9時側のインダイアルを3層に重ねることで、視認性を高めるとともに、フェイスデザインに立体感を演出。コックピット内でキャノピーや計器を傷つけないよう、ウレタンベゼルを最上面に搭載する構造を採用したほか、大型のボタンをガードで取り囲むことで、誤操作や破損を防ぐ。

動画
同社が自社開発した耐遠心重力試験機を用いた「GW-3000」の能力検査の様子(※12Gの試験)。最大50Gまでの試験を行っている

もちろん同社電波時計のキーデバイスであり、日本(2局)・中国・アメリカ・ドイツ・イギリスの6局の標準電波に対応した電波受信機能「マルチバンド6」、ソーラー駆動システム「タフソーラー」、針ずれが起きた場合に自動で針位置を修正する「針位置自動補正機能」、衝撃に強い「ハイブリッドマウント構造」を備えた電波ソーラームーブメント「タフムーブメント」も搭載。20気圧防水性能のほか、世界29都市ワールドタイム(29タイムゾーン、サマータイム設定機能)+UTCの時刻表示、ホームタイムの都市入れ替え機能、ストップウオッチ(1/100秒、24分計、スプリット付き)、時刻アラーム、バッテリー充電警告機能、日付・曜日表示、フルオートカレンダーなどの機能も備えている。

本体サイズは52.5×49.8×15.5mmで、重さは約148g(GW-3000Bは約74g)。

機種名 バンド色 素材 価格
GW-3000B ブラック 樹脂 35,700円
GW-3000D シルバー メタル 44,100円
GW-3000BD ブラック メタル 49,350円