富士通とPFUは29日、それぞれの取締役会の決議を経て、株式交換により富士通がPFUを完全子会社とする株式交換契約を締結した。
グローバルシェア50%を超えるイメージスキャナビジネスをさらに強化するため、グループのスキャナビジネスをPFUに集約。すでにEMEA(Europe/Middle East/Africa)についてはPFUに集約済みであり、現在米国についても検討中。今後中国/東南アジアについても進行させる予定としている。またPFUの完全子会社化により、これらの体制の整理・強化を行い、グローバルでの製販一貫体制の強化、意思決定・新製品投入の迅速化、販売パートナーとの連携を強化する。国内においては、パートナーとの関係をさらに強化し、PFUスキャナを起点としたエンタープライズコンテンツ管理(ECM)ソリューション(紙文書の電子化/保存/その活用)などの拡充を通じて、グローバル市場に向けたソリューションビジネスを強化する。
さらに、富士通の広範なサービス、PFUの特長あるプロダクト/ソリューションを組み合せ、連携ビジネスを推進する。富士通のクラウド関連ネットワークサービス「FENICSⅡ ユニバーサルコネクト」や「トラステッドクラウドデータセンター」と、PFUのスキャナ/KIOSK端末および関連ソリューションとの連携による新ビジネス、FENICSⅡとPFUの組み込みコンピュータの開発・製造技術を活用した端末との連携ビジネス、ネットワークサーバIPCOMシリーズの共同開発などを検討している。
なお、完全子会社化後もPFUの独自性を残し、「PFU」の社名を引き続き使用する。