パナソニックは1月7日、2007年パネル比で発光効率を4倍に高めた「新プラズマディスプレイパネル(PDP)を開発したことを発表した。

同PDPは蛍光体や発光ガスなどの材料開発を新たに行ったほか、高速駆動技術や適応型信号処理技術の開発による電力削減、放電/発光/光の取り出しにいたるパネルの発光プロセスのすべてで発光効率を向上させた。これにより、2008年開発の「NeoPDPパネル」の発光効率2倍、2009年の「NeoPDPecoパネル」の同3倍を超す2007年のパネル比で発光効率4倍を実現した。これにより、消費電力(IEC動画基準)は42型で95Wを実現したという。

また、コントラストも500万:1を実現しており、こうした技術により、一般的なFPDはもちろん、フルHDの3Dテレビによる臨場感の創出や、ビデオ通信など、新しい用途も可能になると同社ではしている。

同社ではPDPの発光原理を考えると、現行のPDPの発光効率は同様の原理を用いている一般的な蛍光灯を100とした場合の約1割(同一電力時の輝度を比較した場合)としており、まだまだ技術改善の余地があるとしている。

なお、今回開発されたPDPのパネルは同社が2010年度に販売を予定する製品にも順次搭載されていく予定となっている。