オープンソースのメディアプレイヤー「VLC」に危機が到来している。VLCの開発プロジェクトを進めるVideoLANによれば、開発者不足から「VLC for Mac」の開発がストップしており、新たなボランティアを確保できない限りMac版のプロジェクト自体が崩壊する危険があると警告している。MacNNが16日(米国時間)に伝えている。
VLCはオープンソースベースで開発されているメディアプレイヤー。幅広いメディアフォーマットやソースをサポートしていることで知られており、ヘビーユーザーなどを中心に広く利用されている。もともとはフランスの学術プロジェクトとしてスタートしたものだが、現在ではオープンソースのプロジェクトとしてボランティアベースでの開発が進められている。だがVideoLANによれば、Macプラットフォームの開発者は現時点でゼロの状態であり、予定していた64bit版VLC for Macのリリースはすでに保留となっており、新たな開発者が確保できない限りMac版のサポートはVLC 1.1.0で終了する可能性があるという。新バージョン提供では新たな各種コンポーネントを開発する必要があり、C、Cocoa、Xcodeの知識のあるボランティアを募集中だ。なお、現時点でのVLC for Macの最新バージョンは1.0.3となっている。