デザインセンスがいくら良くても、PCは日々使用するものなので使い勝手が良くないと問題がある。その点本製品は、まず「触れる」といった一番敏感な感覚を満足させてくれるようなインタフェースデザインになっている。

まず一番使用頻度の高い、タッチパッドとキーボードについても実に良く考えられた設計で、タッチパッドは、右端にスクロールバーを配置しているのは当然のこと、上部にはタッチパッドの動作をオン・オフできるボタンを配置している。これによりマウスを接続した場合や、キーボード入力時の誤操作を防げる。キーボードはデスクトップPC並のフルサイズキーボード(キーピッチは19mm、キーストロークは2.5mm)を搭載し、さらに数値入力に便利なテンキーを搭載している。若干スペースキーの左右に配置されているキーの幅が狭くなっているが、使用頻度は少ないと思われるのであまり気にならない。キーボード上部には、DVDの再生やボリュームの調整などが簡単に操作できる、静電式のタッチセンサーを用意。機械式のボタンではないため、ホコリなどの浸入によるトラブルの心配がない。

デスクトップPC並のフルサイズキーボード (キーピッチ 19mm、キーストローク 2.5mm、JIS配列準拠)とテンキーを搭載

ボリュームの調整やムービーなどのコントロールが簡単に操作できる、タッチセンサー式のボタンが用意されている。これらは静電式なので、軽く触れるだけでコントロールが可能で、LEDの光により暗い室内などでも使いやすい

またUSB 2.0のポートについては4つ用意されているが、2個ずつ左右に配置されていることで、バスパワータイプの外付けHDDなどを接続する場合には使いやすい。ちなみに左側のUSB 2.0端子のひとつはeSATAポートと共用なので、eSATA対応HDDなども接続可能。その他、SDカード、メモリースティック、5つのメディアを挿入できる5in1メディアスロットなどを搭載。

本体右側にはBlu-rayドライブ、USB 2.0ポート×2個、セキュリティロックケーブル用スロット、電源コネクターを配置

本体左側には、D-Sub15ピン、有線LAN、HDMI 1.3b、eSATA/USB 2.0共用ポート、IEEE1394、5in1メディアスロット、ExpressCardスロットが用意されている

ExpressCardスロットはHP Mobile リモートコントローラーを収納できる

前面にはヘッドフォン端子を2個とマイク端子を用意し、ディスプレイ上部にはWebカメラと内蔵マイクを用意するなど、ユーザーの使い勝手を第一に考えた仕様となっている印象を受けた。

本体前面右にヘッドフォン端子を2個とマイク端子、そして赤外線受信口

本体前面左にHDDなどの状態表示ランプを搭載

ディスプレイ上部にはWebカメラを搭載。左にあるのは内蔵マイク