フってモてることの上手となれ

普通にプレイしていれば、3人のヒロインのうち、誰からか、告白を受けることだろう。それはもしかしたら、お目当てのヒロインではないかもしれない。

そんな場合は、遠慮なく、フってやればいい。なにしろプレイヤーは天性のモテ気質なので、ちょっと可愛いくらいで靡くほど安い男ではないのだ。MNO達にとって、ナオン達から告白される体験自体がないのに、ましてや、それをカッコよく「フる」なんて体験は、一生ないはず。せっかくのバーチャルなモテ体験なので、「ごめん、お前の気持ちに答えられない」とお断りを申し上げよう。

ただ、注意して欲しい。ネタバレなのであえて書かないが、各ヒロインの告白は、それぞれ複数種類ある。そのそれぞれが、現実のナオン達の告白では、まずお見かけができないほどの、秀逸な言葉選びの末の、感動的な台詞回しになっていて、しかもこれが音声付きで演技される。まず間違いなくMNO達はきっと感動させられることだろう。下手したら泣き出すMNOもいるかもしれない。

しかし、お目当ての子でなければ、さわやかに断る。この瞬間、MNOは「モてる」ことのなんたるやを知るはずだ。傷つくことで人は痛みを知ると言うが、フることで人はモてていることを知るのである。

ちなみに、1人をフったあと、ちゃんとほかのお目当てのヒロインが告白してくることもあれば、なかなか告白してこない場合もある。早ければゲーム内時間の60日前後で告白されることもあるのだが、これならばフっても残りが1カ月以上もあるため、別のヒロインからの告白を待つこともできる。ただし、100日経過しても誰からの告白もなければゲームオーバーとなるので注意されたし。

仲良くなるにつれてヒロイン達の行動に変化が!?

告白を受けて恋人パートへ~リアル or スキップ? ゲーム内彼女とどう付き合うか

告白を受けると、簡単なエンディングのあと、以降は「恋人パート」に突入し、恋人同士になってからの彼女とのラブラブな毎日を疑似体験できるようになる。

ちなみに、「恋人モード」では基本的に告白を受けた「彼女」以外のヒロイン達はメインゲームには出てこなくなる。ほかのヒロイン達との「二股」「三股」をかけたい場合は、別のセーブメモリでゲームを最初からプレイして別のヒロインからの告白を受ける必要がある。このあたりもゲームとしての「やり込み」要素といったところか。

さて、「恋人パート」のゲームモードだが、各時間帯の行動選択肢を選んで「彼氏力」を増減させてゲームを進めていく基本システムは大きく変わらないが、「恋人パート」では、この「彼氏力」をためることで、彼女をデートに誘うことができるというのが大きなポイントだ。また、「恋人パート」では、ゲーム内時間と現実時間の進行をシンクロさせた「リアルタイムモード」で遊ぶことができるのも特徴となっている。

この「リアルタイムモード」では、ゲーム内の時間が現実世界のカレンダー及び時計と連動することとなり、現実世界のクリスマスの夜に起動すればゲーム内の彼女もクリスマスなりの応対をしてくれる。ナオンと付き合ったことのないMNO達にとっては、初の「恋人と同じ時間を生きる」ことの体験をすることになるのだ(もちろんバーチャルで、だが)。

あの小早川凛子も「恋人パート」ではアナタに気にいられように、と必死に振る舞うようになる

もちろん、引き続き、「友達パート」のような、現実時間とは無関係なゲーム内時間でプレイする「スキップモード」も楽しめるようにはなっている。ただし、その場合、カレンダーに連動した記念日的イベントなどは発動しないものもある。『ラブプラス』の全要素をしゃぶり尽くすには(なんだか卑猥な表現だが)、「リアルタイムモード」でのプレイは外せないことになる。

「リアルタイムモード」と「スキップモード」は、ゲーム中でも随時選択できるので、忙しいときには「スキップモード」、時間的余裕があるときには「リアルタイムモード」を選べばいいだろう。

「リアルタイムモード」の場合、プレイヤーが何らかの行動を起こすと、「行動ポイント」が消費される。例えば、彼女にメールを送ったり、電話をしたり、呼び出したり……。何をするにしても基本的に「行動ポイント」が必須。「行動ポイント」が足りなくなると、やりたいことができなくなるので、そのあたりの配分にも注意したい。

彼女とのデート日として設定できるのは基本的には日祝日に限られる。「リアルタイムモード」では、現実のカレンダー上の日時にデートの約束を入れることになるので注意。万が一、その日、その時間に『ラブプラス』を起動していなかったとすると、そのデートをプレイヤーがすっぽかしたことになり、彼女の機嫌を著しく損ねることとなるのだ。

「恋人パート」での高嶺愛花はオーソドックスな恋人像を展開。ギャップよりも正統派の恋人像を求める人に

彼女の定期メンテナンス……面倒くさそうに思えるが、実際、ナオンと付き合うことは面倒くさいことも多いのだ。MNOにとっては知る術がなかった「ナオンと付き合うことの面倒くささ」についても、『ラブプラス』は教えてくれるのである。まぁ、どうしても面倒くさいと感じたら、「スキップモード」に切り換えてプレイすればいいだけのことである。ちなみに「現実世界の彼女にも『スキップモード』があればいいのに……」という思考が抑えきれなくなった彼女持ちの人、相当な『ラブプラス』重症患者です。

デートの場所は、「外出」コマンドで下見をすることができるし、「恋人モード」でPDA化する右側画面の「デートスポット」情報を調べて、その場所でのデート効果を把握するのもいいだろう。デートを重ねて複数のデートスポットを巡ったり、あるいは特定条件下で特定のデートスポットを訪れたりすると、アイテムがもらえることがある。そうしたゲーム内アイテム類は「彼氏力」を上げやすくしたり、彼女を喜ばせたりする効果をもたらす。まぁ、この辺りは『ラブプラス』の「ゲーム的なやり込み要素」といったところである。

「恋人パート」の姉ヶ崎寧々は、大人っぽさを演出してくる場合と、子どもっぽさを押してくる場合とでギャップを使い分けてくる。恐ろしい子!