ILMのレンダーファームをNVIDIA製GPUベースで構築していくことを発表

現在、ILMでは、CPUベースのレンダーファームは、映像の編集/合成用途に使われることが多くなり、レンダリング、そして大部分のシミュレーションの多くがGPUベースで実施されるようになったという。

そこで、ILMは、この後、本格的なGPUベースのレンダーファームの設立に乗り出すことを宣言した。

そして、これにはNVIDIAとのハードウェア及びソフトウェアの両面からのコラボレーションが欠かせない、とKerris氏は熱く語り、現在、その構想が、NVIDIAとの協力体制で行われていることを打ちだした。

ルーカスフィルム、ILMのレンダーファームがNVIDIAベースへ

講演で述べられていない事実を追補しておくと、2005年時のレンダーファームはAMDのOpteron CPUベースで構築された事が分かっている。AMDからNVIDIAへの変更の理由詳細は知るよしもないが、2010年以降のILMの新世代レンダーファームはNVIDIA製のGPUが大量導入されることが推察される。映画向けCG制作のリーダー的存在のILMが、AMD CPUからNVIDIA GPUへの乗り換える……今回のルーカスフィルムの基調講演は、実は、このメッセージを強く打ち出すためのものだったと推察される。