携帯業界の黒船iPhone人気が続いているようだ。ソフトバンクモバイルの売り上げランキングを見てもiPhoneが売れ続けているのは分かるし、インターネット上の話題もiPhone人気を裏付けている。

猫も杓子もiPhone……と思いきや、なぜか筆者の周りにはiPhoneユーザーがいない。業界関係者だとiPhoneユーザーが多いのだが、それ以外の友人知人を見渡してみるとほぼ皆無といってもいい。IT系の職業やデジタルガジェット好き、Macファンといった人が少ないからかもしれない。

ITに詳しくない人は、iPhoneに興味がないのかというとそうでもない。筆者がiPhoneを使っていると興味を持つ人は多い。だが、実際にiPhoneを購入した友人はまだいない。周りにiPhoneユーザーがいないためか、友人知人経由で知り合う人もiPhoneを持っていないという状況だ。「類は友を呼ぶ」とはよく言ったものだと思う。

そのため、初めて会った人との連絡先交換に大変困る。普通の携帯同士だったら赤外線通信を使えば簡単に交換できるのだが、iPhone自体には赤外線が搭載されていないので使えない。さて、どうするか……というのが本稿である。

携帯電話とiPhone。この2つの間で情報のやりとりを行いたい

QRコードを使う

赤外線通信のないiPhoneで普通の携帯とアドレスを交換したい場合、最も単純な方法はQRコードを使うことだろう。QRコードをiPhoneの画面に表示し、携帯のカメラを使って読み取ってもらうわけだ。

QRコードを生成するアプリはiPhone上にたくさんそろっている。たとえばそのものずばり『QRコード』は、iPhoneの「連絡先」からデータを読み込み、NTTドコモ、au/ソフトバンクモバイル向けQRコードとiPhone向けQRコード計3種類を作成できる。

「QRコード」の起動時の画面。「作成」を選べば連絡先に登録されたアドレスのQRコードを作成できる

通常の携帯であれば、表示された3つのQRコードの内、上2つのいずれかを読み込めばいい。QRコードにタッチすれば拡大表示されるが、最近の携帯カメラであれば小さいサイズのままでも読み取れるはずだ。

連絡先から読み込んだデータは、必要な個所だけを選んでQRコードにできる。初対面の人には名前とメールアドレスだけといった選択も可能

作成されたQRコード。3種類のコードが作成される

iPhoneユーザーとアドレス交換する場合は、iPhone用のQRコードを使う。この「QRコード」アプリには読み取り機能も搭載されており、iPhoneの画面に表示されたQRコードを読み取って連絡先に登録することができる。特にAFのないiPhone 3Gのカメラの場合は、iPhone用のQRコードをタッチして拡大表示するといい。撮影画像を拡大縮小してから読み取るので、iPhone 3Gでも十分にコードを読み取れる。

QRコードの読み込み画面。カメラで直接読み取るほか、保存したQRコードの画像からも読み取れる。拡大縮小している間に、自動的に読み取られる

「QRコード」では、「設定」から自分のデータを読み込んでQRコード化できるほか、「作成」からは連絡先内の任意のアドレスをQRコード化できる。「自分」をタッチすればいつでも自分のコードを読み出し可能だ。

QRコード
価格 115円 ファイルサイズ 0.3MB
カテゴリ ユーティリティ 販売 亮 清水
対応OS iPhone OS 3.0以降 対応デバイス iPhoneおよびiPod touch(第2世代)