ダイキン工業は15日、同社独自のストリーマ放電技術が、「新型インフルエンザウイルス」を4時間で100%分解・除去することを実証したと発表した。

ストリーマ放電技術を採用した加湿空気清浄機「うるおい光クリエール」

今回、ベトナム国立衛生疫学研究所のレ・ティ・クイン・マイ博士(以下、マイ博士)との共同研究により、ストリーマ放電技術の効果を実証。「ストリーマ放電技術によって、新型インフルエンザウイルスの表面のタンパク質が酸化分解され、感染力を失ったことにより今回の実証結果が得られたと考えられます」(同社)としている。

なお同社では、2009年5月にストリーマ放電技術が「強毒性ヒト由来鳥インフルエンザウイルス」を3時間で100%分解・除去することを実証。季節性インフルエンザウイルス、ノロウイルス、食中毒の原因となる毒素や細菌、ホルムアルデヒドなどの有害物質の不活化効果も実証している。

ベトナム国立衛生疫学研究所のマイ博士は、「鳥インフルエンザと同様、短時間で100%分解できることを確信していましたが、期待どおりの結果でした。この技術の更なる発展を期待するとともにこの実証結果を論文として発表する予定です」と話している。