IdeaPad U350は、Intelの超低電圧(CULV)プラットフォームを採用しており、「29633GJ」「29633HJ」では、Intel Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)、「29633EJ」ではIntel Core 2 Solo SU3500(1.4GHz)、「29633FJ」「29633DJ」ではIntel Celeron M 超低電圧版 723(1.2GHz)を採用している。

筆者は試用機の29633HJを、フル充電の状態から、充電が切れるまで使ったが、発熱はほとんど気にならなかった。また動作音や排気音も、筆者が普段利用するThinkPad X61と比べれば、「ほとんどしない」といってよいレベルだった。

バッテリ駆動時間は標準の4セルバッテリーで約5時間。駆動時間に不満がある場合は、別売の8セルの大容量バッテリを購入するとよいだろう。

底面。ステレオ・スピーカー、4セルバッテリーが収納されている。このほか、HDD、メインメモリ、無線モジュールなどの設置スペースがあり、6個のネジを外してカバーをあければアクセスできる

このほか機能面では、省電力マネージャ「Lenovo Energy Management」やHDD保護機能「アクティブ・プロテクション・システム(APS)」を搭載する。簡単な操作でシステムの復元や重要なデータの回復を実行できる「OneKey Rescue System」なども利用可能だ。

一度バックに入れれば持ち運びも苦にならない

12型以上のノートPCを毎日持ち歩くのは、「サイズも大きいし、重いからいやだ」と考えている人は多いと思う。しかし、IdeaPad U350は、13.3型のワイドディスプレイを搭載しながら、本体重量約1.6kg、最薄部の厚さ17mmを実現した軽量・薄型ノートPCだ。B4サイズのビジネスバックに十分入る大きさだし、一度バックに入れてしまえば、持ち運ぶのもそこまで苦にならない重量だ。現在、IdeaPad U350より重いノートPCを利用しているのであれば、チェックする価値のある1台だ。

また、モバイル用途だけではなく、自宅のメインPCとして使うのもいいかもしれない。光学ドライブを搭載しないなど機能面では割り切りが必要だが、自宅ではWeb閲覧やメールチェックくらいにしかPCを使用しない、といったユーザーにはぴったりのノートPCだ。デザインも秀逸なので、書斎やリビングのインテリアとの相性もいいだろう。筆者としては、休日など時間のある時に、喫茶店などに持っていき、13.3型の画面でゆったりと動画を楽しむ、といった使い方を提案したい。自宅付近の喫茶店で数時間使う程度であれば、持ち運びも苦にならないし、バッテリ切れを心配しなくて済む。

■試用機の主な仕様
製品名 IdeaPad U350
型番 29633HJ
CPU Intel Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)
チップセット Mobile Intel GS45 Express
メモリ PC3-8500 DDR3 SDRAM 4GB(2GB×2) (最大8GB)
HDD 500GB(5400rpm)(シリアルATA/2.5インチ)
光学ドライブ -
グラフィックス Mobile Intel GMA 4500MHD(チップセット内蔵)
ディスプレイ LEDバックライト付き13.3型ワイドHD液晶(1,366×768ドット) (1,677万色/光沢あり)
オーディオ ステレオ・マイクロフォン/ステレオ・スピーカー、Intel High Definition Audio 準拠(Dolby Sound Room機能付き)
ネットワーク 10/100/1000BASE-T対応有線LAN、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN(Intel Wireless Wi-Fi Link 5100AGN)
インタフェース Bluetooth 2.1+EDR 、4in1カードリーダ×1、USB 2.0×3、D-Sub15ピン×1、HDMI出力×1、130万画素Webカメラ、オーディオ入出力など
サイズ/重量 W328×D228×H17~24.9mm/約1.6kg
OS Windows Vista Home Premium(32bit) SP1
バッテリ駆動時間 約5時間
価格 オープン