米Microsoftは9月1日(現地時間)、同社携帯電話向けOSの次世代バージョン「Windows Mobile 6.5 (WM 6.5)」を搭載した携帯電話の出荷が全世界で10月6日より開始されると発表した。日本でもNTTドコモ、ソフトバンクモバイル、ウィルコムの3社が提供キャリアとして含まれており、間もなく各社からも具体的な製品リリースについて発表があると思われる。

WM 6.5については、今年2月にスペインのバルセロナで開催されたMobile World Congress 2009でデモを交えた新機能のプレビューが行われている。新バージョンではUIが大幅に改良されており、ダッシュボード風のメインメニューなど、操作性の面で工夫が凝らされている点が特徴となる。また新機能として「Windows Marketplace for Mobile」「Microsoft My Phone」の2つをサポートする。Marketplaceはいわゆる携帯向けのアプリストアで、同ストアを通してアプリの購入やアップデートが手軽に行える。My Phoneサービスは「SkyBox」の開発コード名で呼ばれていたオンラインストレージサービスで、同ストレージクラウドに写真などのデータを保存したり、コンタクトリストのPC-携帯間での同期や、携帯内のデータのバックアップが行える。

なお、Microsoftは10月6日に米ニューヨーク市内で「Open House」という名称でWindows 7やXbox Live、Windows Mobileなどの同社製品を集めたコンシューマ向けイベントを開催する予定となっており、ここでWM 6.5製品の大々的なお披露目が行われることになるとみられる。また翌10月7日からは米国の携帯電話市場をターゲットにした展示会「CTIA Wireless」が米カリフォルニア州サンディエゴで開催される予定であり、こちらでもWM 6.5対応製品が多数登場することになるだろう。