PC本体からデータを復旧する場合

続いて、PC本体からデータを消失した場合の復旧方法を見ていこう。本稿では、「ごみ箱」から削除してしまったデータの復旧を行う(図40)。

図40 「ごみ箱」から削除してしまったファイルを復旧しよう

「Data RescuePC」のCDからブートして、[復旧元選択]ダイアログが表示されたら、Cドライブのパーティションを選択し、[次へ]ボタンをクリックする(図41)。

図41 復旧したいデータを含むパーティションを選択して、[次へ]ボタンをクリック

次に、[復旧先選択]ダイアログにおいて、復旧したデータの保存先を選択する(図42)。ここでも保存先には外部ディスクを選ぼう。

図42 復旧したデータを保存する外部ディスクを選択して、[次へ]ボタンをクリック

図43のような画面が表示され、[次へ]ボタンをクリックすると、スキャンタイプを選択する画面になる。ここでは[ディープスキャン]を選択しよう(図44)。

図43 [次へ]ボタンをクリックしよう

図44 [ディープスキャン]を選択して、スキャンを実行する

スキャンが実行され、図45のようなパーティションの選択画面になるので、「パーティション0」を選択して、[次へ]ボタンをクリックする。

図45 「パーティション0」を選択して[次へ]ボタンをクリック

すると、スキャン結果が表示される。ごみ箱のフォルダである「RECYCLER」(または、「$Recycle.Bin」)を開くと、削除したファイルが検出されているのがわかる。[スペース]キーを押して「RECYCLER」フォルダを選択しよう(図46)。ツールバーの[復旧]ボタンをクリックすれば、ごみ箱から削除してしまったデータを復旧できる。

図46 「ごみ箱」のフォルダである「RECYCLER」を選択しよう。ツールバーの[復旧]ボタンをクリックすれば復旧が行われる

なお、「Data Rescue PC」をCDからブートした場合には、クローンディスクを作成することも可能だ。[ツール]メニューから[クローン]を選択して、ディスク全体のクローンを作成できる(図47)。

図47 [ツール]メニューから[クローン]を選択すれば、ディスクの完全コピーと なるクローンディスクを作成できる