ニコンイメージングジャパンは、機能性とデザイン性を両立した「COOLPIX(クールピクス) Sシリーズ」の新モデルとして、約0.7秒の世界最速起動を特徴とする「COOLPIX S640」、3.5型(約29万画素)ワイド有機ELモニタを搭載する「COOLPIX S70」、世界初のプロジェクター内蔵デジタルカメラとなる「COOLPIX S1000pj」、アルミ合金ボディのシンプルなデザインを採用した「COOLPIX S570」の4機種を発表した。

発売は、S640が8月28日で、ほかは9月発売予定。価格はすべてオープン。推定市場価格は、S640が35,000円前後、S70が43,000円前後、S1000pjが50,000円前後、S570が25,000円前後。

今回発表された4機種共通の特徴は、ポートレート撮影支援機能「ベストフェイス機能」が強化されたこと。カメラが最大12人までの顔を自動認識し、ピント合わせを実行する「顔認識AF2.0」、人の顔を認識し、笑顔になった瞬間を自動撮影する「笑顔自動シャッター」、2コマ自動撮影し、目を閉じていないと判断した1コマを記録する(COOLPIX S70は除く)「ぱっちり目モード」、撮影時に目を閉じた人がいる恐れがあることをメッセージで警告する「目つぶり検出」、内蔵フラッシュの赤目軽減自動発光により赤目を軽減し、赤目が発生した場合は自動的に赤目を補正して記録する「アドバンスト赤目軽減」のほか、顔認識機能と連動して、顔のシミやしわ、肌のくすみなどを滑らかに補正する「美肌効果」が新しく加わった。

なお、「COOLPIX S70」と「COOLPIX S1000pj」の2機種には、ISO感度6400まで設定できる高感度対応やレンズシフト式と電子式という2つの手ブレ補正機構・機能、カメラが被写体の動きを検知してブレを低減する「モーション検知」、最大10コマまで連続撮影して最もブレの少ない画像をカメラが自動で選んで記録する「BSS(ベストショットセレクター)」という手ブレや被写体ブレを抑える5つのブレ補正機能を搭載した。

また、新開発された広角28mm(35mm判換算時)からの光学5倍ズームニッコールレンズを4機種とも搭載。同社独自の画像処理コンセプト「EXPEED」をもとに最適化した画像処理システムの採用している。

COOLPIX S640

COOLPIX S640は、約0.25秒の高速オートフォーカスと約0.7秒の世界最速起動、約0.31秒の撮影タイムラグを特徴とした高速レスポンスモデル。高感度低ノイズ技術の向上により高感度撮影時のノイズを効率よく低減した。不要な反射を従来の約3分の1に低減し、屋外での視認性を向上させた広視野角2.7型(約23万画素)TFT液晶モニタ「クリアカラーパネル」を搭載した、約20.5mmのスリムなフルフラットボディを採用している。機能面では、顔認識をした被写体を自動追尾し、自動的にピントを合わせるロックオンレス「ターゲット追尾」やパソコンのUSB端子からの充電を可能とする「USB充電」を搭載した。カラーバリエーションは、ディープブラック、アイスシルバー、プライムレッド、プレシャスピンクの4色。

このほか主な仕様は、有効画素数1,220万画素の1/2.3型原色CCD、焦点距離5.0-25.0mm(35mm判換算:28-140mm)、2.7型(約23万画素)TFT液晶モニタ、記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、内蔵メモリー約45MB、リチウムイオン充電池(撮影可能枚数:約270コマ)、サイズは約91(W)×55(H)×20.5(D)mm、重量約110g(本体のみ)。

COOLPIX S70

COOLPIX S70は、静電式タッチパネルを採用した3.5型ワイド(約29万画素)有機ELモニタを採用した有効画素数1,210万画素機。表示画像をつまんだり開いたりするだけで拡大や縮小表示を行える「2本指拡大・縮小」やワンタッチでピントと露出を合わせられる「タッチシャッター」など、撮影・再生・画像編集といった、ほぼすべての操作を静電式タッチパネルで行えるのが特徴。厚さ約20mmのフラットなスリムボディは、2つの異なる色・質感を組み合わせた「デュアルテクスチャーデザイン」を採用した。カラーバリエーションは、ライトブラウン、マットブラック、クリスタルレッドの3色。

このほか主な仕様は、有効画素数1,210万画素の1/2.3型原色CCD、焦点距離5.0-25.0mm(35mm判換算:28-140mm)、3.5型ワイド(約29万画素)有機ELモニタ、記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、内蔵メモリー約20MB、リチウムイオン充電池(撮影可能枚数:約200コマ)、サイズは約96.5(W)×60.5(H)×20(D)mm、重量約140g(本体のみ)。

COOLPIX S1000pj

COOLPIX S1000pjは、世界初の超小型プロジェクターを内蔵したコンパクトデジタルカメラ。5型から40型相当の画面サイズでの投映が可能。同梱した多機能リモコンと専用のプロジェクタースタンドにより快適なプロジェクター操作を可能とした。有効画素1,210万画素の1/2.3型原色CCDや2.7型(約23万画素)TFT液晶モニタを搭載している。カラーバリエーションは、シルバーのみ。

このほか主な仕様は、有効画素数1,210万画素の1/2.3型原色CCD、焦点距離5.0-25.0mm(35mm判換算:28-140mm)、2.7型(約23万画素)TFT液晶モニタ、記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、内蔵メモリー約36MB、リチウムイオン充電池(撮影可能枚数:約220コマ)、サイズは約99.5(W)×62.5(H)×23(D)mm、重量約155g(本体のみ)。

COOLPIX S570

COOLPIX S570は、有効画素数1,200万画素の高画質で、23万画素の2.7型TFTモニタを搭載したCOOLPIX Sシリーズのスタンダードモデル。金属の質感を楽しめるフラットでスリムなデザインを採用。携帯性を維持しつつも電子式手ブレ補正や手ブレや被写体の動きを検出すると自動的にISO感度を上げてシャッタースピードを速めブレを軽減する「モーション検知」など効率よくブレを軽減する機能を搭載している。カラーバリエーションは、シルバー、ピンクの2色。

このほか主な仕様は、有効画素数1,200万画素の1/2.3型原色CCD、焦点距離5.0-25.0mm(35mm判換算:28-140mm)、2.7型(約23万画素)TFT液晶モニタ、記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、内蔵メモリー約47MB、リチウムイオン充電池(撮影可能枚数:約220コマ)、サイズは約92(W)×56.5(H)×21.5(D)mm、重量約120g(本体のみ)。