ニコンは30日、デジタル一眼レフカメラとして初となる「ガイドモード」機能を搭載したエントリーモデル「D3000」を8月28日に発売すると発表した。推定市場価格はボディのみで5万5,000円前後。

また、2つのレンズキットも用意されており、「AF-S DX NIKKOR 18-55mm f3.5-5.6G VR」が付属する「D3000レンズキット」の推定市場価格は7万円前後、D3000レンズキットに「AF-S DX VR Zoom NIKKOR ED 55-200mm f4-5.6G(IF)」を加えた「D3000ダブルズームキット」の推定市場価格は10万円前後となっている。

正面(AF-S DX NIKKOR 18-55mm f3.5-5.6G VR装着時)

新モデルに搭載された「ガイドモード」とは、モードダイヤルを「GUIDE」に合わせて表示される「ガイドメニュー」に従って操作するだけで、「撮る」、「見る・消す」、「設定する」といった基本操作が簡単に行えるというもの。

ガイドモードのトップ画面表示時

なお、"撮る"では、カメラ任せの「おまかせで撮る」だけでなく、「花や小物をアップで撮る」や「風景や街並みを撮る」といった撮影シーンを意識した「場面にあわせて撮る」設定のほか、「背景をぼかして撮る」や「乗物の動きを止めて撮る」、「人物の動きを止めて撮る」といった本格的な写真を簡単に撮影できる「テクニックを使って撮る」設定も用意されている。

ガイドモード以外の基本操作時でも、メニュー画面などでわからない機能や項目があった場合、ボディ背面のヘルプボタン[?]を押すことで説明文の書かれたヘルプ画面を表示させることができたり、ユーザーが選択した設定した機能がどのような効果を与え、実際にどのような写真になるかをサンプル画像で確認できる「アシスト画像」といった、初心者向けの機能の充実が特徴となっている。

右振り

左振り

カメラ内の編集機能も充実しており、画像編集機能に、遠景写真として撮影した被写体を模型を接写したかのようにできる「ミニチュア効果」が加わった。利用できる編集項目は「ミニチュア効果」「塗り絵」「カラーカスタマイズ」「D-ライティング」「赤目補正」「トリミング」「モノトーン(白黒、セピア、クール)」「フィルター効果(スカイライト、ウォームトーン、赤強調、緑強調、青強調、クロススクリーン、ソフト)」「スモールピクチャー」「画像合成」「RAW現像」「簡単レタッチ」「ストップモーション作成」。このほか、レンズ交換時のゴミ/ホコリの入り込み対策として、電源のON/OFFに連動してゴミやホコリをふるい落とす「ニコンインテグレーテッドダストリダクションシステム」を採用している。

内蔵ストロボをポップアップしたところ

背面

撮像素子には、23.6×15.8 mmの有効1,020万画素ニコンDXフォーマットCCDセンサーを採用。光学ファインダーは、視野率95%、倍率は0.8倍。シャッター部には、上位機種と同等の耐久性の高いシャッターユニットを採用し、最高速度1/4000秒に対応する。連続撮影速度は最高約3枚/秒。

搭載する液晶モニターは、同社のエントリーモデルとしては最大級となる約23万画素の3型液晶パネルを採用しており、文字サイズも従来機(「D40」、「D40X」、「D60」)と比べ約1.2倍に拡大。ガイド画面やメニュー画面の視認性を高めているという。

そのほかの主な仕様として、マウントはニコンFマウント(AF接点付)、対応記録メディアはSDHCカード、SDカード、インタフェースはUSB、ビデオ出力、電源はLi-ionリチャージャブルバッテリー「EN-EL9a」、ボディサイズは約126(W)×97(H)×64(D)mm、重さは約485g(本体のみ)。