プロジェクトを作る

XNA Game Studio を正しくインストールできれば、Visual C# 2008 Express Edition を起動してください。

XNA Framework ゲームを新たに開発するには、「ファイル」メニューの「新しいプロジェクト」項目を選択して「新しいプロジェクト」ダイアログを表示します。

図02 「新しいプロジェクト」ダイアログ

ダイアログの左側にある「プロジェクトの種類」リストに「XNA Game Studio 3.0」と「XNA Game Studio 3.1」という項目が表示されているはずです。新しく作るゲームであれば、最新のバージョンである「XNA Game Studio 3.1」を選択してください。右の「テンプレート」リストにプロジェクトの一覧が表示されます。この場では Windows 上で実行できる「Windows ゲーム (3.1)」を選択して、任意のプロジェクトを名を入力して「OK」ボタンを押してください。

本稿では割愛しますが、Xbox 360 で実行するためのゲームを作るには、上記の過程で「Xbox 360 ゲーム (3.1)」を選択します。ゲーム本体ではなく、他のゲームプロジェクトで再利用する DLL を作成するには「Windows ゲーム ライブラリー (3.1)」や「Xbox 360 ゲーム ライブラリー (3.1)」を選択してください。

図03 作られたプロジェクト

プロジェクトを作成すると、ゲームの初期化と軌道までに必要なコードが自動生成されています。そのままビルドして実行できるので確認してください。プログラムのビルドやデバッグ方法は、一般的な Windows アプリケーションの開発方法と同じです。「デバッグ」メニューの「デバッグ開始」項目を選択することでゲームを実行できます。デバッグ中であればブレークポイントを設定してプログラムを停止できます。素晴らしいことに、Xbox 360 上でゲームをデバッグする場合でも、同じようにデバッグできます。

図04 自動生成されたコードをそのままビルドして実行した結果

プロジェクトをデバッグすると、画面が単色で塗りつぶされた単純なウィンドウが表示されます。この後、ゲーム画面の描画など必要な機能をコードに書き加えて自分のゲームを作り上げていくことになります。

自動生成されたコードは固定ウィンドウを表示しますが、設定を変更することでフルスクリーンに切り替えることもできます。ゲームウィンドウにメニュー場を表示させたい場合は Windows フォームと併用してください。ただし、Windows 固有の機能を参照するコードは Xbox 360 用のプロジェクトではコンパイルできなくなります。

次回からは、ゲーム実行に関連する各種設定や、ゲーム画面の描画方法など、XNA Framework の具体的な機能についてご紹介します。