最後はPCMark 05。OverallおよびFeature TestでのHDD関連項目を抽出してみた。OverallのHDDスコアを見てみると、3000近い差をつけてG2が優位に立っているのが印象的。PCMarksではHDD以外のテスト結果や、各テストにおける重みも異なるため、わずか50の差となってしまったが、今回の目的であるHDDスコアでの優位に立っていることはG2を選ぶ決め手となり得るだろう。また、Feature Testの各テストでは全てG2の方がG1よりも良いスコアだ。どの程度までを誤差として捉えるかは難しいところだが、少なくともGeneral UsageとFile Writeに関してはG2がG1を上回っていると言えそうである。そこで各テストのリード/ライト比をホワイトペーパーで確認してみたところ、XP Startupがリード90%、Application Loadingがリード83%、General Usageがリード60%、Virus Scanがリード99.5%、File Writeはライトのみとなる。つまり、ライトの比率が比較的高いテストでG2が優位に立ったと解釈できないだろうか。

80GBモデルが2万円台 - メインストリームユーザーにとって決断しやすい価格帯へ

どうやら今回のベンチマークを見ていくと、G2とG1との差はあまり大きなものとは言えない。しかし、傾向としてはライトにおいてG2は性能向上が見られ、PCMark05のような実アプリケーションのエンジンを用いたベンチマークで良い結果を出したことは良いニュースだろう。また、Intel製SSDの特徴と言えるランダムリード/ライト 4KBの性能の高さはしっかり受け継がれていることも確認できた。

もうひとつ、注目したいのは80GBモデルの価格だ。G2 80GBモデルの店頭価格は約2万5千円前後で、G2投入によってG1は2万円台前半という店頭価格も出てきている。あまたのSSDが登場した現在だが、高性能モデルと言えるIntel製SSDが2万円台から購入可能となったことは大きなインパクトだ。2万円台というのは自作PCパーツにおける1パーツあたりの価格の目安として妥当であり、この価格であればこれまで高性能SSDに手を出せなかったユーザーの心も動かせそうだ。80GBという容量は全てを賄うにはやや足りないが、OS・アプリケーションの起動ドライブとして割り切り、大容量HDDと併用すれば相互補完は可能。高性能SSDの導入が爆発するきっかけになる製品だと期待したい。