では次に、公開されている基本スペックで新旧モデルの差異を確認しておこう。
製品世代 | 第2世代(G2) | 第1世代(G1) |
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フォームファクタ | 2.5インチ | 2.5インチ |
容量 | 80GB/160GB | 80GB/160GB |
フラッシュメモリ | MLC NAND | MLC NAND |
転送速度(Seq) | Read:250MB/s、Write:70MB/s | Read:250MB/s、Write:70MB/s |
Read Latency | 65ms | 85ms |
Write Latency | 85ms | 115ms |
Random 4k Read IOPS | 35000 | 35000 |
Random 4k Write IOPS | 6600(80GB)/8600(160GB) | 3300(80GB/160GB) |
消費電力 | Active:0.15W/Idle:0.075W | Active:0.15W/Idle:0.06W |
MTBF | 120万時間 | 120万時間 |
耐衝撃性能 | 1500G | 1000G |
インタフェース | SATA 1.5GB/s、3.0GB/s | SATA 1.5GB/s、3.0GB/s |
今回、プロセスシュリンクはされたものの、大容量モデルは追加されなかった。そのため、基本的に容量面におけるアップグレードの意味は薄い。そこで、性能面に目を向けると、公称の転送速度に変わりは無いが、まずリード/ライトともにレイテンシが削減されている。"レイテンシ"は、自作PCユーザーであればメモリモジュール等でよく聞くキーワード。簡単に言えば、データの転送リクエストを送り、そこからデータが引き出されるまでに要する遅延時間だ。
次にあるランダムリード/ライト時のIOPSでも、80GBモデルで従来モデルの2倍、160GBモデルでは2倍以上と性能が引き上げられていることがわかる。IOPS(I/O Operations per Second)は1秒間にどれだけのリード/ライト命令が処理できるかを示す。つまり、転送速度という大きな括りでは変化が無いことになってはいるが、細部では高速化が実現されているようである。
なお、消費電力に目を向けると、プロセスシュリンクされたにも関わらず、アイドル時で0.015Wほど上がっているようである。リーク電流が増したのか、あるいは設計変更によるものなのか、詳細は不明だ。とはいえ、元々大量の電力を消費するCPUとは話が違うほか、2.5インチHDDのアイドル時消費電力と比べても桁が違う(WDのScorpio Blueなどでは0.85W)ため、そこまで気になる値でも無いだろう。