コントロールパネルの個人設定ではテーマのカスタマイズが可能だ

Windows 7では個人設定が強化されている。テーマや背景、サウンドなどを駆使してカスタマイズを行えば、簡単にオリジナルのWindows 7が完成だ。Windows 7では、ユーザーが選択した言語と地域が個人設定に反映されるようにするために、特定の地域向けのテーマなどをセットにした「Local Pack」が導入されている。Local Packには、その地域に関連する壁紙やカスタマイズされたエアログラスカラー、サウンドスキームなどが含まれるほか、ユーザーがLocal Packを有効にすると同時にInternet Explorerのお気に入りやRSSフィードなどにも地域情報が追加される。たとえば、フランスのLocal Packを有効にした場合、ユーザーのパーソナライズコントロールパネルにフランスを意識したテーマが追加され、さらにユーザーのプロファイルにフランスの公的なWebサイトへのリンクやRSSフィードが追加される。

Local Packを利用すれば、地域に関連したエクスペリエンスを手軽に味わえる。なお、Local Packを利用するにあたっては、Windowsのセットアップ時に地域を選択するだけでその地域に関連するコンテンツが利用できる仕組みになっているため、ユーザーがLocal Packの存在を意識することはないだろう。

他の地域のテーマを利用したい場合は、コントロールパネルの個人設定に表示される「ネットでテーマを取得(Get more themes online)」リンクをクリックして、Windows Online Galleryにアクセスすれば入手が可能だ。

その他の新機能

5つの新しいロケールと12の入力ロケールが追加されて合計210のロケールが利用できるようになったほか、中国語の繁体字の並び替えが改善された。また、システムデータベースを最新のUnicode Standard 5.1に準拠したものに更新し、開発者が多言語対応アプリケーションの作成をしやすいようにインタフェースの改善も行われた。さらに、詳しくは後述するが、Windows 7の新機能となる拡張言語サービス(ELS: Extended Linguistic Services)もかなり使えるものに仕上がっている。

主要な国際化機能のほかに、最も重要な改善のひとつといえるのが、さらに多くの言語に対応した検索機能だ。Windows 7のデスクトップ検索機能では、ロシア語の形態論(単数形/複数形、時制、格などのルール)を理解する。つまり、ロシア語で検索する場合、検索語の綴りが完全に一致する検索結果だけでなく、一般的な動詞の活用形などを考慮した検索結果が得られるため、より検索の利便性が向上した。