自宅で山手線風ニュース配信

ニュースはネットで見る派だけど、出勤前の時間にPCを起動してゆっくり閲覧していられない……という人は、RSSフィードを活用してデジタルフォトフレームをニュースモニターに。新聞社などのニュース媒体のフィードをコレクションに複数登録しておき、表示時間を朝の出勤前の時間帯に設定しておく。これでPCを起動させなくても最新のニュースを見ることができる。PC以外のデバイスでRSSの利便性を十分に活かせる使い方だ。

ただし、RSSフィードはRSS2.0またはAtomのみ対応で、全てのサイトのRSSを使えるわけではないのが難点。欲を言うなら、視力やデジタルフォトフレームを置く場所に合わせて表示する文字のサイズやレイアウトを調整できると良いのだが。

登録したソースはFrameIt上でプレビューが可能

フォトフレームの電源がONなら、指定した時間にソースを自動表示

実家の両親に「今日の孫」を定期配信

離れて暮らす親と写真を共有したい。でも、メールソフトや写真共有サイトの使い方を覚えてくれない……という人は、この夏の帰省を機会に実家へデジタルフォトフレームを設置し、Windows Liveを設定しよう。FrameItで作成したコレクションは別のWindows Liveユーザーと共有することができるため、一度設定さえしておけば、自分のコレクションの更新=遠隔地のデジタルフォトフレームへの配信となるわけだ。

ソースに自分のブログのRSSを追加すれば、写真だけを見せるのではなく、自分のコメントを添えた形で表示させることもできる。また、ソースにするWindows Live フォトフォルダも共有しておけば、お互いに写真をアップしあうといった使い方もできるだろう。同じデータでもPCのディスプレイではなくフォトフレームとして飾って見ると、改めて写真というものの良さを実感できる。

コレクションの共有には、「コレクションRSSフィードのWebアドレス」と「コレクションRSSフィードID」を相手に知らせる

自分では写真を撮らない、という人も

自分では写真を撮らないけど、きれいな作品を飾っておきたい……という人は、「フォト蔵」や「Bing」をソースにしてみよう。フォト蔵は、各種ランキングやタグごとに発行されているRSSをソースの設定に入力して利用する。同サービスの会員登録をしていなくても写真を閲覧することが可能だ。また、Bingでは入力したキーワードの画像検索結果をスライドショーで表示する。

さらに、デジタルフォトフレームのBGM機能を利用して、好きな音楽を流しながら美しいスライドショーを楽しむ……というのはちょっと作りすぎなシチュエーションかもしれないが、インテリアに飾る写真代わりに、様々な人の作品を飾ることができ、クォリティの高い作品を楽しめる。URLを指定して、特定の作品の"ご指名"表示も可能だ。

「フォト蔵」の公開作品をランキングやタグのRSSから表示できる

「Bing」では登録されたキーワードの画像検索結果を表示する

FrameItでは、RSSを利用してWindows Liveだけでなく様々なソースを扱うことができる仕組みになっているが、現時点ではまだ制約も多い。しかし、PCのディスプレイやWebブラウザ上での閲覧を前提としてきたネット上のコンテンツを、汎用の「ネットワーク対応の表示機器」で直接表示することで、これまでと違った価値観によるコンテンツの利用方法が生まれる可能性があると言えるだろう。