インタフェース類や液晶をチェック

ThinkPad T400sのインタフェースを確認していこう。右側面には光学ドライブと無線オン・オフスイッチ、左側面にはUSB 2.0端子、ExpressCard/34スロット、ヘッドホン出力/マイク入力の共用端子、そして背面にはACアダプタジャック、D-Sub15ピンアナログディスプレイ出力、LAN端子、USB 2.0端子、USB 2.0/eSATA共用端子、DisplayPortが並ぶ。ThinkPad T400sとX300とをインタフェースで比較してみると、USB 2.0端子のうち1基がUSB 2.0/eSATA共用端子になった点、ヘッドホン出力/マイク入力が共用端子となった点、ThinkPad X301には搭載されているため差とは言えないがDisplayPort、そしていちばんの違いはExpressCard/34スロットだろう。ExpressCard/34カードの多くはUSBで代用できるものの、"出っ張らない"ことを特徴とした製品が人気だ。

ThinkPad T400sの右側面にはDVDスーパーマルチドライブが搭載されている。ThinkPad T400s(下)はウルトラベイ・スリムであるのに対し、ThinkPad X300(上)は専用という点でベイ規格が異なる。また、ThinkPad T400sではこの右側面に無線オン・オフスイッチが配置されている。背面にあるThinkPad X300と比べて使い勝手が良い

ThinkPad T400sの左側面にはUSB 2.0端子、ヘッドホン出力/マイク入力の共用端子、ExpressCard/34スロットがある。側面のUSB 2.0端子はThinkPad X300の2基から1基へと減っているが、ExpressCardが活用できるため、使い勝手としては差し引きゼロかあるいはプラスと言えるだろう

ThinkPad T400sの背面には、左からACアダプタ用ジャック、D-Sub15ピンアナログディスプレイ出力、1000Base-T/100Base-TX/10Base-T対応のLAN端子、USB 2.0端子、USB 2.0/eSATA共用端子、DisplayPort。ThinkPad X300にはDisplayPortが無いが後継のThinkPad X301には搭載されている。USB 2.0/eSATA共用端子により高速なeSATAインタフェースを利用できる点もメリットだろう

液晶ディスプレイは解像度が1,440×900ドットでいわゆるWXGA+パネルになる。バックライトにLEDを採用することでスリム・高輝度な点はThinkPad X300シリーズに通じる。また、ThinkPad X300シリーズと比較しても液晶パネルがスリムに感じられるところがある。ThinkPadでは、代々、基本的には液晶ベゼルに縁が設けられていたのだが、ThinkPad T400sでは四方の縁のうち、左右を廃止している。そのため、液晶パネルを開いた状態で使ってみて、ThinkPad X300よりもさらに薄く感じられるのである。

液晶パネルは14.1型ワイド、1,440×900ドットの解像度を持つ。LEDバックライトを採用することで輝度も高い

ベゼルの左右に関して縁を無くしたことが、ThinkPad T400sをいっそうスリムに見せている

ThinkPad T400sの1,440×900ドットという解像度には若干残念な印象がある。14.1型ワイドで1,440×900ドットというのは十分に高解像度なのだが、ThinkPadシリーズに限って言えば12.1型ワイドのX200sでも搭載できる解像度である。最近のThinkPadシリーズが高解像度パネルをオプションとして提供している傾向から見て、当然14.1型ワイドパネルであればもっと高解像度なパネルがオプションとして用意されるものと思っていた。ThikPadであるゆえに求められるユーザーの高望みであることは承知だが、1,680×1,050ドットパネルの採用など、良い意味で期待を裏切る仕様が欲しかったように思う。

同じ解像度で13.3型ワイドのThinkPad X300と比べ、数値上0.8インチしか違いは無いが、それでも見比べればドットピッチの大きさは感じられる。一方で、12.1型ワイドのX200sでも1,440×900ドットパネルを選べるのだから、14.1型ワイドのThinkPad T400sならば1,680×1,050ドットくらいあっても良かったのでは、という印象も受ける