ほかにも、キー間隔の変更といったキーボードレイアウトの改良や、タッチパッドの大型化とマルチタッチ対応など、最新ThinkPadに相応しい改良や機能追加が施されている。また、スリムになりつつも、搭載するCPUは性能面で有利な通常電圧版のIntel Core 2 Duo SP9400(2.40GHz)。Xシリーズの印象があるとは言っても、T400sがあくまでフラグシップの「Tシリーズ」なのだというコダワリを強く感じ取れるスペックも備えている。

薄さ・軽さとともにT400sの特徴となっているのがキーボード面の変更だ。レイアウトでは7列配置という基本設計は変わらないが、ESCキーおよびDeleteキーが従来比で縦に2倍ほど大型化。同社によれば、この2つのキーは押下頻度が高いためとのこと。そのほか、この写真からは分かりづらいかもしれないが、キーとキーとの間隔を従来より狭めることで異物の混入を防止できるようになっている

タッチパッドも大型化し、段差が無くなるなど大幅に変更されている。逆ディンプル加工とでも呼べばよいのか、表面に突起のパターンが施されており、段差が無くなったぶんは感触を変えることで場所をわかりやすくしているようだ。このほかマルチタッチにも対応したため、操作性・感触の両面で従来とは大きく変わった印象を受けるかもしれない

キーボードレイアウトの変更を詳細に見てみよう。従来ESCキーの下にあったF1キーは大型化したESCキーの右。このF1キーの移動により、F1キーからF12キーは4キーずつ分かれているこの仕切り部分が若干詰まっている

従来Deleteキーの上にあったInsertキーはF12キーの上へと移り、これに合わせてPrtSc(プリントスクリーン)キー、SCrLk(スクロールロック)キー、Pause(ポーズ)キーが1つづつ左に移動している。ただしFnキーと組み合わせた際の機能とキーとの相関は変更無し