韓国のWiMAX機器メーカー、ModacomはCommunicAsia 2009で、最新のWiMAX端末を展示していた。同社は日本のシンセイコーポレーションと共同で、日本向けWiMAX端末の開発を行っている。
日本でも発売されるWi-Fiルーター「URoad-5000」
同社ブースにはUQコミュニケーション向けのWiMAX端末および関連機器も多数展示されていた。注目の製品としては、USBタイプのWiMAX端末と組み合わせて利用できるWi-Fiルーター「URoad-5000」。日本でも7月から販売される製品だ。日本ではシンセイコーポレーションから発売されるUSBタイプのWiMAX端末「MW-U2510」と組み合わせて利用できる。ブースでもWiMAX端末と接続した状態で展示されていた。
URoad-5000のサイズは105×60×13.3mm、バッテリー込み重量は110g。バッテリーは取り外しが可能だ。本体カラーはピアノブラックで、光沢感ある仕上げを採用。バッテリー、Wi-Fi(802.11b/g/n)、WPS、WiMAXの4つのインジケーターを備えている。なお日本での発売後は、韓国やマレーシアでも同等品の提供を検討しているとのこと。
日本や韓国向けのWiMAX機器を一同に展示
このほか、日本でUQコミュニケーションが販売中のUSB型端末「MW-U2510(UD01SS)」やExpressカード型端末「MW-C2510E(UDO2SS)」、韓国向けの端末「KWD-U1300」、家庭用のWiMAX CPEなどの外部接続型端末が多数展示されていた。ちなみに同社のコンシューマ向け製品は、型番の100番台で対応周波数を表すとのこと。300番台は2.3GHz、500番台は2.5GHz対応製品である
また、韓国向けのWiBro(WiMAX 2.3GHz)内蔵MIDの展示も行われていた。韓国では小型のモバイルPCにWiBroを内蔵した端末が各メーカーから多数出ており、WiBroなどの無線モデムを内蔵したインターネットデバイスとして人気があるそうだ。
展示されていた製品は韓国向け製品であり、対応周波数は2.3GHz。そのため日本では利用できないが、同社のWiMAXモジュールは2.3GHz版、2.5GHz版の両タイプが提供されており、2.5GHz版のモジュールに交換すれば日本での販売も可能になるだろう。同社はPCメーカーなどともパートナーシップを組んでおり、内蔵WiMAX/WiBroモジュールは多くのメーカーに採用されているとのことである。
またWiMAXの応用端末として、韓国KTと共同で開発中のクレジットカードリーダーやトラック搭載用タコメーターなどの展示もされていた。韓国では既存の有線/無線システムの代替としてWiMAXを利用する動きが始まっているとのことだ。