AMD 8シリーズM/Bでライブデモ実施

AMDの次世代チップセットと見られる「AMD 8シリーズ」のマザーボードで、RS785Gのコードネームで呼ばれるグラフィックス統合型チップセット「AMD 880G」を搭載する「M4A785-V PRO」と「M4A785-M EVO」が登場していた。

動作状態で展示されていた「M4A785-V PRO」

これは以前の記事でも紹介した「M4A785-M EVO」

AMD 780Gの後継で、グラフィックスコアは統合グラフィックスで世界初のDirectX 10.1世代という「ATI Radeon HD 4200(RV620)」。ちなみに、8シリーズと言うわりには展示ポップではチップセット名称が「AMD 785G」となっていたのだが、未発表チップセットであるため、どちらが正式名称なのかは判断不能。AMDブースの紹介でも"785G"となっていたので、そちらが正しいのかもしれない。

独自仕様のグラフィックスカードか?

今年のCOMPUTEXでは大々的な新GPUの発表などが無かったため、例年に比べちょっと物足りなさを感じるグラフィックスカードだが、ASUSブースに何気なく展示してあった「MARS GTX295」はかなりの注目製品だ。

実は295じゃない「MARS GTX295」。本体の右上あたりに"Limited Edition 1/1000"とあるが、もしかすると数量限定販売なのかもしれない

PCB基板を2枚重ねたデュアルGPU構成の見た目と、MARS GTX295という製品名称から、一見「なんだ、ただのGeForce GTX 295じゃん」などと言ってしまいそうだが、実はコレ、ただのGeForce GTX 295では無い。

本来のGeForce GTX 295は、ちょうどGeForce GTX 260のシェーダ数のみを上位モデル同等の240基に増量したと見られるGPU×2基搭載のデュアルGPUカードだった。一方のMARS GTX295は何が違うのかと言うと、シングルGPU最上位のGeForce GTX 285を2基搭載したデュアルGPUカードとなっているのだ。

カードの構造はGeForce GTX 295そっくりだが、GPUは別物

動作クロックはGPU648MHz/シェーダ1,476GHz/メモリ2,400MHzで、メモリは4GB(2GB×2)容量のGDDR3。発売日や価格は未定だそうだが、まさに怪物級の最強グラフィックスカードという位置付けなので、価格もきっと恐ろしいことになるのだろう。