Cypress Semiconductorは6月8日(米国時間)、アナログおよびデジタル性能を向上させたPSoC「CY8C21x45」「CY8C22xxx」を発表した。
これらの製品はともに、従来品と比べデジタルリソースが改良されたため、ハードウェアリアルタイムクロックとPWMの不感帯およびシングル/マルチショットサポートが提供され、結果としてCPU処理能力とエンジニアリング開発時間が節減されることとなる。
また、最大サンプリング速度が150kSpsのサンプルおよびホールド機能を備えた、専用の高速連続近似レジスタ(SAR)アナログ-デジタル変換器(ADC)も搭載されている。
新たに追加された主な機能は以下のとおり。
- 追加機能をサポートする最大37個のCapSenseタッチセンシングボタンを実装するための、2チャネルの専用周辺機器
- シフト関数レジスタのサポート
- 8ビットから約16ビットまでの可変長シリアル周辺装置インタフェース(SPI)
- I2Cハードウェアアドレスマッチング
- ハードウェアリアルタイムクロック
- SAR ADC用デュアルアナログバス
このほか、専用のデュアルチャネル「CapSense」静電容量式タッチセンスインタフェースを利用することで、「CapSense Plus」と呼ばれる機能が、モータ制御、インテリジェントセンシング、LED制御などの機能を管理すると同時に、1つの同PSoCデバイスに複数のボタンおよびスライダインタフェースを実装できるようになる。
2製品ともにすでに量産を開始しており、いくつかのコンフィグレーションのものが44ピンのTQFPと28ピンのSOICパッケージで供給される。また、汎用CapSenseコントローラキット「CY3280-22」は199ドル、CapSense Plusモジュール「CY3280-CPM1」99ドル、「CY3250-22x45」Podキットは299ドルとなっている。