世界第3位のPCメーカーである台湾Acerは2日(現地時間)、GoogleのAndroidを搭載したNetbookを2009年第3四半期にも提供開始すると発表した。英Reutersなど複数のメディアが報じている。

Acerでは製品の価格や具体的な登場時期、ラインナップに関する言及は行っていないものの、プロセッサにはAtomの低価格バージョンを採用することになるという。またAndroid搭載Netbookをリリース後も、Windowsを搭載したNetbook製品についても引き続き取り扱っていく意向だという。Androidの採用は、MicrosoftがWindows XPの低価格提供のために行っているようなハードウェアの要件縛りがなく、かつライセンスをより低価格に受けられるというメリットがある点に起因する(アナリストらの予想によればWindows XPでは1ライセンスあたり25ドル)。

またAndroidの採用で、ユーザーの選択肢を広げるという一種のテストケース的な意味合いもある。業界にはせっかく広がり始めたNetbook市場が飽和し、ユーザー離れが起きることに対する危機感がある。安価なライセンス提供を武器に、積極的に同市場に関与してくるMicrosoftに対し、対抗馬としてのAndroidの活用でより低価格の製品を提供したり、より自由な要件で製品開発を進め、新たなユーザーを獲得していくのが狙いとなる。